第22話:マシン解説
「全国大会前に改修のあった2台のマシンを解説しよう。まずはハク、キミのソニックだ」
「あぃ!あたしのソニック、ぷにょぷにょタイヤでパワーアップしたんだよー!ただヒロコちゃんには負けちゃったけど……」
「とはいえいい勝負だった!あれは誇ってもいいと思うぞ」
「へへへ、そうかなー」
「ってなわけでARのソニックの解説だ!」
マシン:ソニック(ハリケーンソニック)
・ARシャーシ
・バンパー
フロント:簡易ATバンパー
リア:簡易ATバンパー
・ローラー
フロント:下段:830ベアリング
上段:8−9mmW(逆付け)
リア:8−9mmW(逆付け)
・タイヤ
中空タイヤ用ホイール
スイカタイヤ
(中空タイヤ内に低反発スポンジタイヤ封入)
・モーター
ライトダッシュ
・ギア比
3.5:1
・マスダン
提灯:マスダンパー
リア:マスダンパー
・その他
軸受け:620ベアリング
60mmノーマルシャフト
バンパー連動フロント提灯
・重量:134g
前回と変わったのは足回り。
ベアリングに変更した上で走り込んで慣らしが終えている。
モーターもルキが慣らしたライトダッシュになっており、かなり回るようになっている。
「よく見るとボディも傷だらけだな…相当練習してたんだな」
「土曜にね、ルキちゃんと一緒に部室で練習してたのー」
「そっか、それでか……すごいな。じゃ今度はこの足回りでもっと走れるような改造してみような!」
「うん!また教えてね、お兄ちゃん!」
「じゃ次は俺のマシンだな。完全新作、俺の本気を見せてやるぜ!」
マシン:ウイニングバードF
・MSフレキ(前後ユニット逆付け)
・バンパー
フロント:アンカー
リア:アンカー
・ローラー
フロント:12-13軽量WA
リア:下段:13mmAA
上段:12-13軽量WA逆付け
・タイヤ
中径ホイール
23.5mmペラタイヤ
フロント:マルーン(ハーフ)
リア:マルーン
・モーター
ハイパーダッシュ
・ギア比
3.5:1
・マスダン
サイド:ヒクオ+シリンダー
リア:アイアンテイル
・その他
各種ベアリング
72mmブラック強化シャフト
カウンターギアにモーターピンを使用
・重量:128g
前後アンカーのアンカーホエイルマシン。
制御が難しいことでも知られているが、テクニカルコース向けにセッティングが出せている。
「ポリシーに反するがチームのためだ、フレキも使っていく」
「お、こんな感じかMS4.0。前後ユニットを入れ替えて、フロントにリアユニットつけてるんだな」
「こうすることで宙吊り状態のマウンターが作れるんだよ、これでアンカーをシャーシ側に引き付けてつけられるんだ」
「わたしのC-ATと同じ感じなんだね」
「あぁ、そうだったな。この作りがヒントになってC-ATにつながっていったんじゃないかと思ってるよ。何はともあれ全国大会もこいつで暴れまわってやるぜ!」
ーーーーーーーーーー
解説:
・ペラタイヤ
薄く削ったタイヤのこと。
中径タイヤはそのままだと26mm径だが、この径だとマッハダッシュのような高回転モーターのスペックを扱いづらい。
なので削り込んで使用する。
ゴムが薄くなるので軽量化、着地後の跳ねにくさなどにも影響がある。
・マルーン(ハーフ)
半分だけさらに削ってタイヤの接地面積を少なくする。
こうすると横方向へのグリップが弱くなり、コーナーが速くなる。
縦方向へのグリップにはそこまで影響でないのが不思議……やはりミニ四駆は重量的にグリップがあるのかな?
・カウンターギアにモーターピン
モーターピンを切り取り、ベアリングに圧入してからギアに入れることで、遊びがなくなる。
抵抗抜きと言われる技術の1つだが、遊びが無くなりすぎても遅くなるので、いろいろ塩梅が難しい。
・60mmノーマルシャフト
標準でついてくるシャフトのこと。
問題なく使えるが、シャフトは微妙に曲がっていることがあり、いくらかは選別をしたほうがいい。
・72mmブラック強化シャフト
焼き入れがしてあり硬く丈夫になっている。
ただ焼き入れのせいか若干細く、ホイールが抜けやすい。
また曲がっている率がもっとも高く、ノーマルより価格も高価なため選別が大変でもある。
72mmはXシャーシ用なのだが、ホイールを貫通させることで抜けにくくなり、真っ直ぐ入るので中級者以上はほとんど72mmを使用している。
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