絵描き屋さんの人形焼き

トマトも柄

絵描き屋さんの人形焼き

 ある小さなお店で静かに販売してるとこがあります。

 そこの看板では人形焼き売っていますとの看板が置かれています。

 子供達がそこのお店に並んで人形焼きを買いに来ています。

「お姉さーん! 人形焼き下さいなー!」

 子供達は店員を呼んで、店員が来るのを待っています。

 少しの時間が経ち、お姉さんがパタパタと店の中からやってきました。

 子供達はお姉さんが来るのを確認してから、

「人形焼き下さいな!」

 握りしめた小銭を笑顔で渡します。

「いつもありがとう。 じゃああそこの席で少し待っててくれる? すぐ準備するからね」

 お姉さんは近くのテーブル席を指差して、子供達はそこに移動しました。

 そうして、お姉さんは店の奥に入っていき、生地を特製の鉄板に入れていきます。

 ここのお店の人形焼きは特製の人形焼きで、自分で描いたイラストで作られた鉄板だったのです。

 お姉さんは鉄板焼きで作っていき、どんどん作っていきます。

 そして、子供達の注文した量になるまで一生懸命焼いていきます。

 そしてできた人形をお皿に盛り合わせていきます。

 ちゃんと子供達が喧嘩にならないように数をしっかり合わせて、綺麗に並べていきます。


 子供達は楽しそうに話しながら、まだかまだかとテーブル席で待っています。

 そこでお姉さんの声が聞こえます。

「みんなお待たせ! 人形焼きができましたよー!」

 できたお皿を子供達の前に並べていきます。

 子供達は興味津々にお皿を見ています。

 そして、お姉さんも自分のお皿を持ってきて一緒にテーブル席に座ります。

「あ! お姉さんも一緒に食べてくれるの!?」

 子供達は笑顔でお姉さんに聞きます。

「みんなの食べたいのを見てたらお姉さんも食べたくなってね。 一緒に食べても良い?」

「うん!」

 そこで子供達とお姉さんは一緒に食べる事になりました。

「実はお姉さんに聞きたい事あったの!」

「何が聞きたいのかな?」

「この人形焼きが何をモデルにしたのか聞きたいの!」

「ん? じゃあどの人形が聞きたいのかな?」

「これ!」

 子供達は人形の一つを指差しました。

「あ! この子はサキュバスの子だね。 とってもかわいくミニキャラにしてみたの」

「サキュバス?」

 子供達が疑問に思っていると、お姉さんは一言言います。

「大人のお姉さんって事よ」

 子供達はへー!と嬉しそうな表情でありがとうと言います。

 そして、どんどんと子供達は聞いていきます。

「じゃあこの子は?」

「その子は狐のお姉さんよ。 ほら、耳が生えてるでしょ?」

「かわいいー! じゃあこの子は?」

「その子はチャイナ服のメイドさんよ。 綺麗な服着せててかわいいでしょ?」

「うん! かわいい! じゃあこの子は?」

「この子はユニコーンの子よ。 角も生やしててかわいいでしょ?」

「うん! 凄く良い! じゃあ最後のこの子は?」

「この子はアンドロイドの子よ。 アンドロイドって分かる?」

「分かるー! アンドロイドってロボットに近い子でしょ! 合ってる?」

「うん! 合ってる!」

 子供達とお姉さんとそうやって他愛ない話をしながら時を過ごしていく。

 みんな楽しそうに過ごしている。

「あ! もうこんな時間だ! そろそろ帰るね!」

 子供達はその場を去ろうとする。

 そうすると、お姉さんは店の入り口まで子供達を見送りに行きました。

「お姉さん! また来るね! また人形焼き食べに来るからね!」

 子供達は笑顔で手を振りながら離れていきます。

 お姉さんも店の入り口で笑顔で手を振っています。

 そして子供達が見えなくなった後で、お姉さんは店の中に戻っていきました。

「次はどの人形焼きであの子達を喜ばせようかな」

 お姉さんは子供達が次に来るのをとても楽しみにしています。

 子供達を喜ばせるために新たな人形焼きの型を作り始めました。

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絵描き屋さんの人形焼き トマトも柄 @lazily

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