第6話 独り考える
家に着いた。
まだライブの余韻が消えない。先輩たちのライブは輝いていた。
「はぁ~」
僕はどうしたいのだろうか。僕は人前に出るのが得意ではない、むしろ苦手だ。でもライブに憧れてしまった。僕はあんな風に輝いてみたい。もしこのまま帰宅部になって挑戦の無い高校生活をしたら僕の高校生活はただの通過点になるのだろうか。大きな目標、将来の夢は見つかるのだろうか。僕は、この高校生活を人生の分岐点にしたい。そんな事を考えていたらメールが来た。
「部活どうしますか?」
青木さんからだ
「実は悩んでて池倉さんはどうするのかなと思って」
「僕も今悩んでて、今日のライブ見て軽音楽部も面白そうだなと思って」
「明日、島矢さんに相談してみようかなって思ってる」
「ありがとうございます!私も一緒にお願いします」
あの輝きに当てられた僕らは確実に変わってきていた。
そして次の日になった。話す時間がなくてなんやかんやでもうお昼時になった。今日からは午後の授業もあるためお昼ご飯をみんな食べている。学校が始まってから3日も立つと静かだったクラスは騒がしくなり、グループもできてきた。そんな中僕はいつものメンバーと一緒に食べていた。
「夏輝はクラスメイトに仲いいやつができたか?」
悠斗が聞く、僕が軽く流そうとしたら望結は
「昨日とか一緒に新入生歓迎会行ってる人いなかった?え~と島矢さんと青木さんだよね。」
本当に望結はよく周りを見ている。
「あの女子2人か、夏輝いつの間に…頑張れよ!」
何故か悠斗に応援された。悠斗に呆れながら僕は
「少し部活のことで話してて、島矢さんに軽音楽部勧められてて」
そう答えると2人は嬉しそうに笑った。
そして放課後になった。
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