月曜日
第18話
「・・・眠い。」
「愛菜、今日ずっと授業中寝てるね。何でそんなに寝不足なの?」
「何でって・・・。」
あの後神崎くんのことばかり考えて、不覚にも全く寝れなった。
土日にチョコ買いに行こうと思ったけど、体が動かなくて買いにも行けなかったし。
まあ、何とかなるよね。
放課後、買いに行けば良いや。
そんなことよりも、神崎くんに触れられた所が今もまだ熱くて。
シトラスの香水の香りも、全然消えない。
斜め前の席だから、授業中もずっと彼の香水が漂ってきて、本当に嫌になる。
神崎くん自身は苦手だけど、この香水は嫌いじゃなかったのに、この香りも嫌いになりそうだよ。
「ほんと、眠そうだね。落合さん。」
目の前に座る佐伯くんが、少し心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
「・・・大丈夫だよ。」
よりによって、今日はなぜか佐伯くん達は私の席の前で昼食を食べている。
神崎くんも佐伯くんのグループだから、もちろんいるわけで。
「愛菜、顔赤いよー。もしかして佐伯くんのこと考えて寝れなかったのー?」
隣にいた香織がこそっと耳元でそんなことを言うから、思いっきり肩を叩いて、全力で否定した。
あははと笑う香織に目を向けると、香織の前に座っている神崎くんと目があった。
ふいっとすぐに目を逸らされて、何だかむっとする。
あーもう!!
神崎くんってほんと何考えてんのか分かんない!!!
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