第2話 蝋石の詩
流れゆく
石なのに
流れゆく
蝋石
愛をなくしてもうた
なぜだ
なぜ愛はつかめぬ
ながれた汗は
ながれた血は
嘘ではなかったはず
蝋石
流れゆく
いま ごぽごぽと
水をつかみながら
自らに問うている
わたしの美しさは
なんのためだったのか
わたしの美しさは
幻だったのか
わたしはいのちよりも
この美しさをえらんだのに
何千万年染めあげた
この美しさは
いま
ただ水に
ながれゆく
蝋石
ながれゆく
夢みていたのは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます