第一章 第八十五話 Full heart(満たされていく心)
1401 珍しく愚痴ではなく反省
第一章・第八十五話【Full heart(満たされていく心)】が始まるよぉ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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085【Full heart(満たされていく心)】
『いや~~、俺って、トコトンまで馬鹿なんだな。あんな事があっても進歩しねぇなんてよぉ』
……ども、馬鹿です。
相も変らず、相当な馬鹿です。
……いつまで経っても、俺は馬鹿のままなのです。
ポケモン界の英雄『ピカチュー』も、経験値を貯めれば『ライチュー』に成れる。
……って言う、なんでもかんでも、ちょっとした切欠や、思い付きなんかで進化するって世の中にあって。
『俺だけは、どこをどうやっても馬鹿のまま進化なし』
どうやら、この様子から言って、俺の根本的な部分からして『進化する』っと言う遺伝子が組み込まれていない欠陥品らしく。
なにを、どうやっても、進化に至る事は出来無い仕様に成ってるらしい。
早い話、進化する云々以前の問題で『馬鹿が最終形態で終了』のお知らせの様だ。
まさになんの進化出来無い『究極のエターナル・馬鹿』だと判明したと言う事だな。
はい、やっぱり馬鹿でした。
……まぁまぁ、そうやってな。
多少なりとも自分を悲観する部分があったとしてもだな。
こりゃあ、どうやっても治らない重度の病気の様なものみたいだから、悲観すればする程、無駄な労力を使うだけ。
『治らないなら、治らない也に、馬鹿は馬鹿なりに、なんとか生きていけば良いだけなんじゃねぇの?』
……なんて、厚かましくも、無謀な事を思い始めてる自分がいる。
っと言うか、治らんものは、どうしようもねぇんだしな(笑)
それにだな。
進化して、なにかが変わる事が、必ずしも良い事だとは限らないからな。
進化する事により、悪い影響を及ぼしたりする事もある訳だからな。
例えばだな。
さっき例に挙げた「ピカチュー」なんかを例に挙げたらだな。
「ライチュー」に進化する事によって、飛躍的に性能が上がるのかもしれないがだな。
そのリスクっとして無駄にゴッツくなって、以前の様な可愛げが無くなってしまう。
まぁ、こんなものは、ゲームをやる分にはなんの問題のない話なのかもしれないがだな。
仮に「ピカチュー」と「ライチュー」のぬいぐるみがあったら、どっちを買う?って話になった時。
多くの人は「ピカチュー」を選択するものだと思う。
って事はだな。
進化するっ事によって「人気がなくなってる訳」だから、あまり良い進化とは言えないのではないだろうか?
だったら、そんな風に、全然良くない方向に変わるぐらいなら、なにも変わらない方が幾らかはマッシってもんだ。
何処かの誰かさん達みたいに、おかしな進化を続けた結果が、あれじゃあなぁ。
俺は、あぁは成りたくねぇから、寧ろ、進化なんぞしたくもない。
……っとまぁ、そんな訳でだ。
そうやって、相も変らず馬鹿な事ばかり考えて、進化出来ない事を正当化しようとしてる俺なんだが。
前回学んだ『人の性』っと言う嫌な物を目の当たりにしても、結局は、なにも変わる事なく。
偶然的に出逢った橘親子(沙那ちゃんと親父さんの苗字)に、早速、無用なまでに、お節介な真似をして、相手を困惑させてしまった訳なんだが。
・・・・・・
あれ?……ちょっと待て。
これってひょっとして、困惑させてるって事は。
進化云々以前の問題として、俺はただ単に迷惑なだけの存在なんじゃねぇのか?
うぅ……
・・・・・・
いや、そこは忘れよう。
寧ろ、気付かなかった事にしておこう。
(↑都合の良い馬鹿)
まぁ、そんでだ。
今しがた、そのお節介な話を終えた所なんだが。
最終的な結論には至らず、話自体は、一時保留の形になった。
勿論、これは、当然の結果と言えば当然の結果なんだが。
少しぐらい『沙那ちゃんが学校に行ける件』についてだけは前向きに検討して欲しいもんだな。
別の方向でも良いから。
***
……っで、親父さんと、そうこう話し合ってると。
沙那ちゃんが、小さな体に見合わない程の少し大きめの袋を持ってエッチラホッチラと帰って来た。
その表情は、少々重たそうな顔をしているんだが……
なんだ、あの可愛い生き物は???
大きな荷物を一生懸命に持ってる沙那ちゃんが可愛すぎるぞ!!
……なんて思った瞬間には、俺は沙那ちゃんの元に駆け寄り。
『荷物を持ってやろうか?』って聞いたんだが。
本人は『倉津のおにぃちゃん、ありがとう。でも、これぐらいなら大丈夫だよ』っと満面の笑顔で元気なのをアピールしながら、ヒョッコラヒョッコラと親父さんの元へと向かって行った。
うぅ……なんと言う可愛さ!!
・・・・・・
……って、イカンイカン。
こうやって沙那ちゃんの可愛さに見惚れてる場合じゃないな。
時間は4時40分に成ってる事だし。
無名のライブの開演前に少々やっておきたい事があるから、沙那ちゃんに見惚れてる場合ではなかったな。
そんでまぁ、俺が、なにを企んでいるのか?と言えばだな。
彼女の帰還と共に、俺は、早速、親父さんの楽器を売り込む為【無名】の楽屋に2人を連れて行こうって考えてたんだよ。
勿論、こうする狙いは、弦楽器を扱ってる嶋田さんと、康弘であって、打楽器使いの山中の事はどうでも良い。
一応その為にも、サンプルになるギターと、ベースを、一旦、親父さんに車に取りに行って貰い、持参もして貰っている。
早い話、嶋田さんと康弘に、親父さんが丹精込めて作った楽器を売りつけようって魂胆だ。
現状では、こうやって表面上からだけでも、この親子に、少しづつでも信用して貰える様にしないといけないしな。
なので、嶋田さん、康弘。
俺の為にも、親父さんから楽器を買うのだ。
(↑また直ぐにロクデモナイ事ばかりする俺)
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
こうして前回の続きである第一章・第八十五話【Full heart(満たされていく心)】が始まった訳なのですが。
どうやらお馬鹿ちゃんは、自身がお馬鹿ちゃんである事を認識した上で、諦めたみたいですね(笑)
まぁでも、倉津君の言ってる事は、結構間違ってないので。
このまま馬鹿のまま頑張って貰いましょう。
その内、賢くなるかもしれませんしね(笑)
さてさて、そんな中。
親父さんを、無名のメンバーに紹介する為に楽屋に向かって行く倉津君一行なのですが。
気の弱い親父さんに、こんな事をしても大丈夫なんですかね?(笑)
次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊ぶに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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