第2話 船の中のタコ部屋 二枚目のカードはラビードラゴン
黒い海を進む船内。招待選手は部屋を与えられているらしく、自己参加選手は狭いタコ部屋に放り込まれるらしく、そこではカードのトレードがなされている。
「ねぇねぇ、君のデーモンの召喚と僕のモルフェン交換してよ!」
だなんて微笑ましい光景があちこちで広がっている。でも何故だろう、不良みたいな人とチー牛の組み合わせでカードトレードを繰り返しているぞ。
少し散歩していると、カードに香水をかけて不正をしている巨乳のお姉さんが恐竜オタクの関西人を蹴り飛ばして部屋を奪ったらしい、でも蹴ってもらえているしプラマイゼロだよね。
はい、駄文終了!
本日も同じお店にストレージを漁りに行きました。小学生でも数枚買ってるのに、大の大人が1枚しか買って行かない光景はなんか気持ち悪いよね。絶対、店内でノーマルカード1枚野郎とか呼ばれてそう。というか、カードスペースでギャル風の二人がポケカかワンピカードかしてたけど、ギャル風の腐女子もおるんですな。
そんな主人公はストレージからあるカードを探していたのである。攻撃力2900のコスモクイーン。がしかし、ストレージというものは欲しいカードが中々出会えないのがいつものことで……そんな時、カードの精霊が主人公に語りかけてきた。
(私を買ってくれ、主人公くん)
「な、なんだこのカードは! 凄まじく強い」
こ、攻撃力2950!!
ざわざわ! 店内がどよめく。
「ストレージに眠るあのカードを引き当てる奴が出てきたか……」
「こいつは面白くなってきやがったぜぇ!」
と民度の悪い童実野町の住人の声が聞こえる。主人公と出会ったカードは攻撃力こそ通常モンスター最強の青眼の白龍に及ばないものの守備力は2900。青眼の白龍よりも400ポイントも高く、合計値は350ポイントも上回る即ち真の最強通常モンスターと……出会ったぁ。
本日の相棒
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2950/守2900
雪原に生息するドラゴンの突然変異種。
巨大な耳は数キロ離れた物音を聴き分け、
驚異的な跳躍力と相俟って狙った獲物は逃さない。
イラストはウサギだね。ラビットとドラゴンを合わせてるんでしょうな。
ニンジンっぽいものも見て取れるけど、ドラゴンである。
33円!
偶然にも昨日、今日とドラゴンが続いたのでコンセプトはドラゴン使いという事にしましょうか、実は無印の遊戯王。ドラゴン使いがいないんだよな。一応海馬瀬人がそれに近いけど、彼はドラゴン、悪魔、獣戦士、機械みたいなパワー系のカードを好むようで純ドラゴンじゃないのよね。
ダイナソーなんちゃらとか、糞虫なんとかとか、海だったり、ハーピィーだったりというコンセプトの中でドラゴン使いがいないので主人公がそこをカバーしましょう。
コンセプトはドラゴンに決まったのだけど、問題点が一つあるんだよな。
通常星1ドラゴン存在しない問題。星2からはギリいるんだけど、通常モンスターにのみ絞るといないので、星1はドラゴンと混ざっていてもおかしくなさそうなのを選んでいこうと思うよ。そもそも、運よくストレージから拾えるか怪しいけどね。
とりあえず二日目でデッキはこうなった。
星8 ラビードラゴン 2950/2900
星7 紅眼の黒竜 2400/2000
星6
星5✖️2
星4✖️4
星3✖️4
星2✖️4
星1✖️3
魔法✖️10
罠✖️10
いきなり趣味で始めたエッセイで、通常モンスターのみドラゴン族デッキを組む事になろうとは思いもしなかった。しかしドラゴン使いは外伝に当たる遊戯王Rの方でホワイトホーンズドラゴンとかいうレッドアイズの色違いみたいなの使う奴がいたくらいじゃないだろうか? 段々このデッキ作りが楽しくなってきた自分がいるよ。ストレージでデッキ作ると1500円近くかかるので構築済みデッキはやっぱり偉大だねぇ。
デッキ構築費用残り……残り1342円
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