第7話 え? あれ伏線だったの?
結論
【プロット通りに進めるのが作業に感じて面倒】→ここで解説
この創作論的には【プロットは書いたほうがいい】と考える。
それでも「自分自身も予想していなかった展開を楽しみたい!」「プロット書くの面倒!」という方は……ここが書きたい!というポイントだけは決める。
☆
プロットを書いただけで満足してしまって、本編を書けない。
プロットどおりに書いていくのが作業に感じる……もしかしたら、そんな人もいるかも知れません。
プロットを書かないメリットは、やはり【自分自身でも想定していない展開を楽しめる】ことでしょうか。
何気なく登場させたキャラクターが重要人物になったり、ちょっとした発言が伏線になっていたり。それを見つけたときの楽しさは結構大きいです。
とはいえプロット無しで書いていると、物語がメチャクチャになってしまうことも多々あります。私はプロットを書いているのに物語がグチャグチャになります。
この創作論で何より重要視するのは【物語を完結させること】です。
その目的に沿って考えた場合、プロット無しで書き始めるのは少々オススメできません。
なぜかというと
【物語は無限に続けられるから】
です。
例えば魔王を倒す旅に出た勇者の成長物語。
途中でトーナメントに参加して4試合くらいこなして、四天王が現れて、新たな仲間が加入して、実は黒幕がいて、黒幕の正体は父親で、父親にはこんな過去があって、本当は息子を愛していて、さらに父親を操っていた真の黒幕がいて、正体は別の世界の自分自身で、その自分はこんな過去があって、その過去のわだかまりを断ち切るために過去に戻って、過去に戻ったら初恋の人がいて、世界を救うためには初恋の人を犠牲にしなくてはならなくて、世界を捨てて初恋の人を選んで、主人公が魔王となって世界を滅ぼして、魔王となった主人公は別の世界の自分と戦って、別の世界の主人公は本当は人間ではなくて、その主人公は――
こんな感じで続けようと思えばいくらでも続けることができます。
もちろんWeb小説には何百万字と続く超大作があり、それが人気になることもあります。
しかし何度も言いますが、この創作論の目的は【完結させること】です。
どこまで続くかわからない道を歩み続けるのは相当な苦痛になります。
ですのでこの創作論では【プロットはあったほうがいい】と結論付けます。
とはいえ……プロットを書くのが面倒だと思ってしまうことがあるのも事実。
そういう人は
【これだけは絶対に書きたい!】
というシーンを決めてみてはどうでしょうか。
例えば
【この告白のセリフが書きたい】
【主人公の成長が書きたい】
【スカッとする場面を書きたい】
【かわいいヒロインを活躍させたい】
それを決めたら、その場面をどうやったら魅力的に書けるかを考えます。
書くと決めた場面を盛り上げるのに不必要な場面は極力切り捨てる。
そうすれば異常に物語が長くなって完結しない、ということは防げる……かもしれません。
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