僕の友達は自己肯定感が低い

甘川 明

読み切り

僕の友達は自己肯定感が低く、メンヘラに近い。

僕が他の子と話しているところを見ると、僕が話してた子の悪口を僕に言って気を引こうとする。その悪口に対して僕が、


「それ違くない?」

「そんな事言わないよあの子は?」


と言うと、無言で去っていってしまう。

僕は悪口を聞くのが嫌になり距離をとった。

それからちょっとたった時だ、僕がクラスの子に軽くいじめられるようになった。その日から段々と僕はメンタルが崩れて行った。メンタルだけならまだしも身体にまでも影響が出てきてしまった。

それを心配したのか友達は仲良くしたがって、僕はしょうがなく仲良くしていた。

その時友達とメンタル辛いねって話をしていた。だから共感してくれると思い


「メンタル辛いから学校休みたいー」


と言うとそのこが


「私もメンタルやばいけど学校来てるんだから僕ちゃんも学校来てね!」


と言われた、

僕は心身ともに不調だったから『僕が全部悪い』

『僕のメンタルが弱いのが悪い』と自分を責めてしまった。僕はこの言葉でトドメを刺されたと思った。


相談することがどれだけ勇気が必要で、そしてどれだけ心を許しているかを、相談された側は考えなければいけない。《辛い》に対して“私の方が辛い”は禁句だ、辛いのは誰しもそうだが、それを相談してくれた子にわざわざ言うのは嫌味にしか聞こえない。

だから相談されたら頷いて『そうだね』など共感することが大切だ。


読者の皆様は相談されたらなんて言う?

もし小説に出てきたようなことを言ってしまった心当たりがある人は、これから気をつけて、嫌われないように。

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僕の友達は自己肯定感が低い 甘川 明 @Kam22

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