【Novel meets Music】獣と兎

下東 良雄

獣と兎

 月光る夜 獣は叫び

 理性の鎖 じ切れぜる

 憎悪のやいば その手に掲げ

 まなこを開き 獲物をにら


 月かげる夜 うさぎは叫び

 血塗れた毛皮 殴られ裂ける

 純真無垢な 涙をたた

 身体を丸め ゆるしを求む


 苦痛満ちゆく その裏側で

 皆は微笑ほほえみ 愛を語った


 過去の記憶が 心狂わす

 黒き衝動 肌からにじ

 罪を引き継ぎ むくいを浴びて

 その憎しみは 無限に続く


 愛の記憶は 心残らず

 赤き肖像 がくから漏れる

 罪に悲観し なげき悲しみ

 その苦しみで 永遠とわ嗚咽おえつ



 月濡れる夜 獣はにじ

 道義の捕縛 毛羽立ち裂ける

 無慈悲な瞳 その目に宿り

 まなこを向けて 獲物をおど


 月乾く夜 うさぎ足掻あが

 汚れた爪が がれてける

 純一無雑じゅんいつむざつ 希望をかか

 愛していると 母の名叫ぶ


 命ついえる その瞬間に

 皆は笑顔で 歌を唄った


 過去の呪いが 心惑わす

 白き衝迫しょうはく 暴力と化す

 罪を重ねて むくいを背負い

 その鬱憤うっぷんは 無窮むきゅうに積もる


 愛のあかしは 心に有らず

 青き障壁 いましめ砕く

 罪に気づいて 涙止まらぬ

 その後悔に 夢へ逃避す



 この許されぬ罪の重さに

 てのひらの血を我が目にさした



 過去の呪縛に 心乱れる

 見えぬ脅迫 こぶしを振るう

 罪の概念 濃霧に迷い

 うさぎの命 闇へと堕とす


 愛の化石を 心で見つけ

 見えぬ罪悪 感情えぐ

 命有る者 無き者として

 その現実に ただむせび泣く



「誰か助けて」

 うさぎは叫び


「誰か助けて」

 獣も叫ぶ






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 『獣と兎』をお読みいただきまして、ありがとうございました。

 この詩へ音楽生成AI「SUNO」に曲をつけてもらい、実際に楽曲を作成いたしました。

 作成した楽曲は下記リンクにて公開しております。

 ブラウザ上で再生できますので、ぜひお聴きくださいませ。


※ AI ですので発声や発音などが若干不自然な点もございます。

  温かい耳でお聴きいただけますと幸いに存じます。



獣と兎(Industrial & Guitar Popular Version)

 作曲: SUNO AI / 作詞: 下東 良雄

https://suno.com/song/038c5c69-9dd2-4bcb-a8e4-83e5e7c4178a

※ 比較的メロディアスな聴きやすいと思しきバージョン


獣と兎(Metallic Guitar Ref Version)

 作曲: SUNO AI / 作詞: 下東 良雄

https://suno.com/song/5d0d980f-8e78-40ea-8881-f02715af5000

※ インダストリアル + メタリックなギターリフが特徴的


獣と兎(Drum 'n' Bass & E-Guitar Ref Version)

 作曲: SUNO AI / 作詞: 下東 良雄

https://suno.com/song/dabf3ce6-56ab-4b8a-8219-a4ef6f633855

※ ギターリフがドラムンベース風のビートに乗る疾走感のある曲

 個人的にはコレが一番好きです。



 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。



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