メタモルフォーゼの縁側
ボーイズラブ漫画をきっかけに、出会うはずのない二人が出会い、年齢を超えた友情を育む。雪との交流はうららの頑なだった心を溶かし、前に進む力を与える。二人は離れ離れになるがやり取りは終わらない。素晴らしい友情物語。ガールミーツガール。
縁もゆかりもない、50も歳が離れた二人が結びつくきっかけがBLと言うアイデアが秀逸。
BL大好きおばあちゃんってアイデアだけでも面白く、恥ずかしい性癖をさらけ出した二人であれば、その年齢差を飛び越えることもできるという説得力になっている。
基本的には宮本信子演じるおばあちゃんが、芦田愛菜演じる少女の背中を押していく、彼女の成長を見守るという筋だが、成長したうららは助ける側に回るようになる。人の善性がひたすらに肯定されていくストーリーがいい
二人が大好きなBL漫画の作者が、うららの描いた同人漫画を読んで、漫画への情熱を取り戻すというサブストーリーがいい。
誰かに伝えるための創作物が、回り回って自分を救うと言うのは「ルックバック」に通じるものがある。うららの画力が拙いのも、大事なのは思いなんだ、ということを伝えるのに良かった。
何よりも、エンディングが無茶苦茶素晴らしい!!!
なんでもない歌詞なんだけれど、うららと雪のデュエットだから胸に沁みるし、これだけで涙ぐめてしまう。
このエンディングの価値を十二分に味わうために2時間の映画があったと言ってもいいほどだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。