第16話 異世界と香辛料

「ここがジジさんのお住まいですわね。失礼しますわ」



「どうぞどうぞ!なにも無いところですけど、ゆっくりして下さい!」



 今日のコゼットさんはいつにも増して上機嫌だ。ミシェルが家に遊びに来ることになったから。しかし家で遊ぶとは言っても、俺達の住む部屋にはテレビもゲームも、およそ娯楽と呼ばれるたぐいは何もない。ベッド(とは名ばかりの藁束わらたば)と水瓶みずがめくらいしか置いてない。では、そんな虚無空間で一体何をしようというのか。



「具材の下拵えは使用人にして頂きましたから、あと全部鍋にぶち込むだけですわ!」



 そう、鍋である。鍋パである。



 ミシェルが知人から珍しい食材を貰ったというので、それならば鍋料理にしようという訳だ。難しい調理はいらないし、なにより火鉢と鍋さえ用意すれば、何もない我が家でも楽しめる……まさか異世界で初めての鍋パを経験することになるとは。



「いやはや共同住宅イシュラムですか。学生時代を思い出しますねぇ」背後でリンデさんがアパートを仰ぎ、しみじみと唸る。「ご相伴にあずかりまして、ありがとうございます」



 さてしかし、ここに一つ問題が。今日の鍋パには形而化学会の老紳士・リンデも参加するようなのだ。



「やっぱあの人も来んの?」



 コゼットさんにこっそり耳打ちをすると、ため息を吐かれた。



「まだリンデさんのこと苦手なんです?いい人じゃないですか、ご飯も奢ってくれますし」



「苦手っつうかさぁ……?」



 彼女の言う通り俺はリンデさんが苦手だ。なぜなら、紳士の中の紳士みたいな彼の雰囲気が、着こなされた背広にオールバックという端正な見た目が、イギリス映画に出演してそうな彫りと深い顔が、怪しい匂いを漂わせているというか、イルカの絵や金の延棒を売ってきそうというか……まぁ、言ってしまうと、かつて父や母を騙した詐欺師と似ているからだ。



 だが、こんなものは個人的な偏見に過ぎないので、俺が納得するしかない。それでも、第一印象が芳しくなかったこともあり、コゼットさんのようにすぐには信頼できなかった。というより、今の状況で言いたいのはそんなことじゃない。



 10代の鍋パに老紳士が参加するってアリなの?異世界だと普通なの?それとも、ただ俺の経験値が少ないだけか?



「それではお料理開始ですわ!」



 そんな俺の疑問などお構いなしに鍋パは始まる。火鉢と鍋は安心と信頼のハーフナー商会から拝借。「まずはタンドリン、シグラスとショウガ、魚醤に魚介のガラ・・を煮て、魚介出汁を作りますわ」おそらく料理経験の少ないミシェルを慮り、使用人が用意したのだろう手元のメモを読み上げながら、ミシェルが鍋に具材を放り込んでいく。



「そう言えば、お鍋料理って何を作るんですか?」



「よくぞ聞いてくれましたわ!今から作るのは『コココンカン』という異国の料理!以前、晩餐会で供された時に味の虜になったんですの!」



「へぇー……変な名前ですね!」



「コゼットさんの好きな『どぺら煮』も相当だぞ。それで、ネロさんから貰った食材っていうのは?もう入れた?」



 ミシェルは頭と指をゆっくり横に振り、手元の袋から赤いトウガラシみたいな実を取り出した。



 「ピリコ、南国でしか採れない希少な果実ですわ!その特徴は何と言っても舌を刺すような辛味!」



 前言撤回。トウガラシを取り出した。



「え、それ本当に食べ物ですか?毒じゃなくて?」



「少量ならクセがありますけれど、美味しくいただけますの。これを毒というなら酒も毒ですわ」彼女はそう言って、俺の顔色を窺う。「どうですぅミチル?異世界にはこんな不思議な果実ありまして?」



「見た目も特徴もトウガラシだな」



「……まぁ、食材なんてどこの国でも似たものを使ってますわ!」その答えに彼女は一瞬だけ表情を無くすが、すぐに普段の調子に戻る。「大事なのは調味!たっぷりの香辛料と魚介の旨味が詰まったその味は無類ですわ!」



 鍋に具材を詰め終えると、ミシェルはコゼットさんに炭に火をつけるように言った。自分を指して「私がやるんですか?」と眉を上げる彼女に、ミシェルはすました顔で告げる。



「せっかく魔法、覚えたんですもの、使わなきゃ。リンデ様にも見て頂きましょう?」



「わ、分かりました……火事になったら助けてくださいね?」



 ちらりと目配せをしてくるコゼットさんに「無理だ」とアイサインを返すと、彼女は何をどう受け取ったのか険しい顔で深呼吸、木炭に向かってを吹いた。初めて使った『火をつける』魔法が、口から吹くという形で成功してしまったせいで、いまだ変なクセがついているらしい。魔法というより、忍者の使う火遁の術みたいだ。しかし、精度はなかなか良いようで、結局は何事もなく木炭に火がついた。



「素晴らしい。初心者にしては、なかなか筋が良いですよ」



「へへへ」



 照れくさそうに頭をかく彼女に、しかしリンデさんは眉をひそめた。



「しかし、なぜ口から?」



「これはですねリンデ様。ジジさんの壮絶な過去が関係していまして」



「なんと。是非、お聞かせ願えますか?」



「イモ食ってベロ火傷しただけだろ」



 火鉢にかけられた陶製の鍋がぐつぐつと音を出し、馴染みのないスパイスの匂いが鼻をくすぐってくる。辛いような、酸っぱいような、エスニック料理独特の匂い。



 本来であれば、友人知人と卓を囲んで鍋をつつくというのは楽しい場面のはず。実際に眼前の女子二人は最近練習している魔法、大学近くの美味しいパン屋、服や化粧品の話なんかに花を咲かせている。しかし自分は、やはり隣に座る老紳士が気になってしまう。



 彼は、10代ばかりのくだけた雰囲気の中、一人超然としているというか、紳士然としているというか、気品に満ちた態度で俺たちを見守っている。それだけなら引率の先生みたいなもので、そこまで気になるものではないのだが、問題は彼の仕草にあった。彼は、鍋を煮始めてから、手巾でしきりに鼻を拭っているのだ。



「あの……具合でも悪いんですか?」



「心配をかけてすみません」彼は申し訳無さそうに頬をかいた。「実を言うと、匂いの強いものがあまり得意ではなくて」



「あぁ。何の鍋か分かったのは、ついさっきでしたもんね」



「いいえ?リンデ様には、あらかじめお話していますわ。好みや食べられないものだってありますでしょう?」ミシェルが横から口を挟む。どうやら俺たち二人にはサプライズで中身を知らせていなかっただけのようだ。



「ええ。承知の上で今日はご相伴に預かることにしました。自分から君たちを学会に勧誘しておいて、このところ仕事が立て込んでいまして、魔法や文字の指南をミシェル君に任せきりにしてしまっていましたからね」リンデさんは目にしわを作る。「あなた達の事はミシェル君から日々聞いていますが、実を言うと私だって君たちと仲良くしたいんですよ。ですから、同じ鍋をつつきながらお話でも、と」



 その言葉に心が重くなる。俺が単なる偏見で壁を作っている一方で、彼はこちらに歩み寄ろうとしてくれていたという。


「……なんか、ごめんなさい」



「?どうしましたか?謝られるような事をされた覚えはありませんが」



「いや、最初に会った時。つっけんどんになってたなって」初っ端から怪しい匂いプンプンさせながら会員登録を迫ってきた彼にも問題はあるが、第一印象だけで人見知りをして対話を断っていた自分も良くなかったと思う。



「はっは。気にしなくてもよろしいですよ。あのような時は、ミチル君の対応が正しい」



「じゃあ、なんだってあんな怪しい……」



「形而化学会にも色々と事情がありまして、あの時はかなり焦っていたというか」



「なんすか事情って」



「まぁ、市から予算を確保するにあたって人手が不足していて……」そこまで言って彼は額を叩くと、少し考えた。「……この話、聞きたいですか?」



「いや、別に……別の話で」



 そうは言ったものの、彼と鍋をつつきながらする話題は、今のところ無い。おじさんと話す機会なんて親父以外無かったから……おじさんと何を話せば良いんだ?一応、リンデさんは学者らしいし、なんの研究してるのかとか?そう言うの話すの好きだろ学者の人は。多分。



 俺が脳内で色々と考えているうちに鍋は煮え、遂につつける時が来た。仕上げにミシェルが乳を鍋に回し入れ、『コココンカン』の完成だ。とりあえず鍋を頂こう。話はそれからだ。



「さぁ頂きますわよ!」



「なんだか食欲が湧いてくる香りですね?」



「それはもうたっぷりと香辛料を効かせていますもの!」ミシェルは器に具をよそいながら、俺をきっと見つめた。「さぁ、ミチル!お食べになりなさい!きっと異世界では経験したことのない味が楽しめますわよ!?」



 彼女の言う通り、こんなに複雑なスパイスの香りはこの世界に来てから嗅いでいない。それに、日本でだってエスニック料理はあんまり食べたこと無いから、もしかしたら本当に初めての、未知の味わいを経験できるかもしれない。



 俺は好奇心と食欲に急かされた匙でスープをすくい、口へ運ぶ。



 うん、うん……ッ……スープを嚥下し、俺はすぐにもう一度スープを、今度は具の海老と一緒に口にする。



 トムヤムクンだった。



 紛うことなき、トムヤムクン。経験はあれど食べ慣れていない、エスニック味。



 いつか駅前のカフェにて興味本位で食べたあの味を思い出す……なんでタイ料理に郷愁を誘われなきゃならねぇんだ。どんな確率で異世界料理の味とトムヤムクンがイコールで結ばれるんだよ。



「ね、美味しいでしょう?あなたの故郷にこんな料理はあるかしら?」



 満面の笑みで感想を聞いてくるミシェルに、俺は「トムヤムクンじゃん」という心の底からの主張を押し殺し、「いや、無いよ。すごく旨い」と返した。決して嘘はついていない。だってこれタイ料理だし。故郷の味ではないし。



 つーか女の人ってエスニック料理好きだよな。エスニック料理のなにが彼女たちを惹きつけるんだろう。パクチー?



「確かに美味しいん、ですけど。ひぃ、辛っ辛すぎません?」



「食べれば食べるほど、この辛さがクセになるんですわ」



「そうなんですか。ひぃ」



 俺の横では、慣れない辛味にコゼットさんがひぃひぃ言いながらトムヤムクンを食べ進め、そして時々火を吹いていた。漫画でも最近見ないぞ、辛いもの食って火を吹く表現。彼女のはガチだが。



「リンデ様、どうですお味は?」



 その言葉に促されるように、俺はコゼットさんの対面、リンデさんに目を向ける。強い匂いが苦手って言ってたけど、味は大丈夫なのか?



「……」



 彼は押し黙って、えもいわれぬ表情で、ゆっくりと具を咀嚼していた。



 いや、リンデさん絶対トムヤムクン苦手じゃん。エスニック料理って好き嫌いがモロに出るものだし。恐らくはこのパクチー風味の葉っぱが苦手じゃん。彼の額から垂れる汗はカプサイシンだけのせいではないじゃん。



 だが、彼も「同じ鍋をつつきながら、話でもしよう」なんて事を言ってしまった手前「やっぱり無理」なんて言って匙を置くことはできないのだろう。おおよそ笑顔とは呼べない、苦虫を噛み潰すような顔でトムヤムクンを食べ進める彼を心の内で応援していると、奇妙なことに気がついた──



──彼の白いオールバックが逆立ち、ぐぐと毛が上に伸び始めたのだ。



「リンデさん?あの……その髪、どうしたんですか?」



「……え?あぁっ、これは……しまった」



 自身の異変に気がついた彼はすぐに器を置き、事態に対処しようと呪文を唱え始める。だが、もはや進行は止まらず、頭頂部どころか顔面すら、彼はみるみるうちに白い被毛に包まれていく。



 鼻がぐんぐん高くなり、立派なマズルを形作る。強い匂いに敏感そうな鼻がひくひくと動く。そして、変身の終わりを告げるように、ピンと頭上に三角の耳が立った。



 そこにはもう白髪の紳士は居らず、白毛の人狼リコが、肩身狭そうに座っていた。床に落とした匙がカランという音を立てた。



 急に目の前に現れた、白く柔らかな毛並みの、狐にも似た優美な顔立ち。同じ人狼でも彼は、俺たちの知っている濃灰色の荒々しいカロとは全く違うタイプ。



「もう、リンデ様。なにも今そのお姿にならなくても」ミシェルは変容した彼の姿を目の当たりにしても平然とするどころか、むしろ少し嬉しそうに口元を緩める。「ほら、手袋をしてくださいまし。お毛が鍋の中に入ってしまいますわ」



「すみません。私としたことが、少々気が抜けてしまったようですね……ミチル君、コゼット君、驚かせてしまいましたか?」



 そりゃあもう俺もコゼットさんも、アホみたいにぽかんと口を半開きにしている。今までそこにあった人間の顔が、狼の顔に変わったのだ。当然だろう。



「魔法、ですか?」



「その通りですわ。リンデ様は曲用魔法を専門とする形而化学者。それも、テオン大学初の人狼リコの学者なんですの!」



「普段は魔法で人間のおもてに変えているのです。別に隠している訳ではありませんが、その方が都市生活は色々と円滑に回るもので」彼は眉をひそめて笑った。「もちろん、この後に君達にもこの姿を明かす予定でしたよ?君達は人狼だからと偏見を持つような者ではないと、カロさんより聞いておりますので」



「なんでカロの名前が?」



 思わぬところから飛び出た名前に頭はさらに混乱する。ただでさえリンデさんが人狼だっていう事実がまだ飲み込めてないのに、新しい情報を寄こさないでくれ。カロ、人狼、曲用魔法……そう言えば、カロの地図にも……。「あ、もしかしてカロが探していた専門家って、リンデさんのこと?」



「えぇ、ここの所ずっと彼の持ち込んだ宝の地図とにらめっこしていますよ」彼の言う立て込んでいる仕事とは、カロの地図解析依頼の事だったようだ。



「非常に興味深い資料ですよ、あの地図は。この頃の魔法は簡潔で明瞭な繋辞が好まれていますが、それを真っ向から否定していますね。意図的に賓辞を省略しているせいで何が変化を起こしているのか曖昧。やっと解読しても不活性な手続きだったなんてことが殆ど。かといって暗号と呼ぶには規則性が無い。よくもここまで拙く複雑な繋辞で魔法を成立させていられるなと感心さえ覚えます。とはいえこのような形式の魔法には少し心覚えがありまして、歴史的な話となってしまいますが……」



 リンデさんは意味不明な専門用語を並べたて、その地図にかかっている魔法がいかに頑丈で、調査しがいのあるものなのかを嬉々として語っていく。やはり学者は自分の専門分野の話をするのが好きらしい。今後、この話題を自分から振ることはしないと心の内に決めた。



「なるほどですね。そう言えば、ここに住み始めてからカロの姿をほとんど見てないんですけど、リンデさんは何か知っていますか?」



 ここで確実に話を一ミリも理解していないであろうコゼットさんが、まっすぐな瞳で強引な話題変更を決める。これを無自覚に行えるのが彼女の恐ろしくも頼もしいところである。



「カロさんですか?彼には少し前から他の都市までお使いに出てもらっていますよ。魔法の解析には色々と資材が必要ですので」



「依頼したのはカロなのに資材もカロが用意するの?」



「お金を積まれればこちらで手配しましたけどね。いくらステピエ先生のご紹介と言えど形而化学会も資金難ですから、同じ人狼のよしみで依頼料をいくらか融通しても……」



 俺とコゼットさんを交互に視線を送るリンデさん。そういやカロは旅を一つ終えて素寒貧だったが、どこで依頼料を稼いだんだか。



「リンデ様」



「あ、いや。さ、鍋が冷めてしまわぬ内に残りも頂きましょう」



 若干はぐらかされた気がしないでもないが、結局そこでカロの話は終わり。その後、俺達は異世界風トムヤムクンをつつきながら、人狼のリンデさんが何故テオンで学者になるに至ったのかという半生を聞いた。



 冒頭だけ要約すると、人の姿に憧れてたら人になってしまったので人狼の集落から追放され、元の姿を取り戻す為の旅に出たことが始まりらしい。イモ食って舌を火傷したどこかの誰かとは比べ物にならない過去だな。



 話が終わる頃には、灰で埋まった火鉢の上で鍋も空になっていた。



「今日はありがとうございます。今度は私が何か催しを用意しましょう」帰り際、老紳士の姿に戻ったリンデさんが白髪を整えながら言った。



「いいですよ。今日だって用意してくれたの殆どミシェルだし」



「私は私がしたい事をしただけすわ。見返りなどは結構でしてよ」



「そうですか……」彼は、しかし何かを思いついたのか手を叩いた。「そういえばミチル君は、異世界に帰る方法を探していましたよね」



「何か知っているんですか?」お、なんだ急に?まさか帰る方法を実は知っているとか?期待に胸を膨らませる。



「魔法協会の知人に、異世界に随分と関心を寄せている物書きが居ましてね。よろしければ紹介しましょうか?」



「ほんとですか?よろしくお願いします!」



 思わず声が上ずる。テオンに来て幾日、全く進展が無かった帰り道探しに、一筋の光明が差した気がした。

 


「えー、ミチルばっかりズルいですけど……」



「それは図々しいんじゃないコゼットさん」



「それではコゼット君には今度、私から個別授業を。ついでに魔法に変なクセがついてしまっているので直してあげましょう」



「へぇッ!?」



「ジジさん。リンデ様に直接ご教授頂けるなんて、光栄なことですわよ!?」



「え、あ。えぇと……」コゼットさんがこちらをちらっと見てきたので、「頑張れ」と微笑み返す。休息ばかりじゃ成長しないからな。俺は勉強なんてしたくねぇけど。



「あ、あぁ……」苦渋の末に無となった彼女の顔に、一筋の雫が光る。「……ありがとうございますです。ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いしますです」



「涙する程のことかよ」



「嬉し泣きですわね!」

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