3人の盾・ポジションによるプレス(no24)

 自分としても、十分に練れてないのですが、一応書いておきます。


 磐田戦、惜しかったように見えますが、失点は2点とも左サイドからの失点でした。北九州戦も左サイドからの失点が2つ。ヴェルディは、左サイドの守備に難を抱えている、そう観られているのかもしれません。京都は衝いてきなかったが、磐田のフベロは圧をかけてきて、失点を誘いました。蓋をすることが必要かと感じます。


 各選手の連携によるものかとも思ったのですが、相手にはルキアンという経験値の高い選手がおり、彼にやられた部分もあったので、仕方がなかったのかもしれません。


 最初の前半の守備はかなり離れた感じでのプレスをかけられており、密集が組めてなかった。これは新しいトライによるものであり、やむを得なかったのかもしれません。


 バルサ、バルセロナのポゼッション・サッカーは有名ですが、その背後には「相手にボールを持たせない」、果敢な守備があると思います。自分はその秘密を探していました。そのうち、こうではないか、という仮説をここでは書きます。


 それは3枚の盾。


 相手の選手を封じ込めるために、進入路を防ぐ盾のようなブロックを敷くことがあります。バルセロナは、その盾を3枚並べたり、トライアングルの形でスペースを消す陣形をとることがあります。そのポジションの取り方によるプレスが、相手に圧力をかけ、結果、ボール回収をスムーズにしているのではないでしょうか。


 リバプールのフィルターを多く作る守備については以前書きましたが、内容は振り返りません。また齟齬が出るかもしれませんが、そこは調整を願います。


 自分が見たのは2015年のクラシコ、レアル・マドリー対バルサ、YouTubeのバルサのアカウント内にフルマッチの動画が上がっており、その前半を参考にしました。


 レアルにはクリスティアーノ・ロナウドがまだ在籍中で、ベイル、ベンゼマが前線を張っており、後ろにはハメスとモドリッチ、クロースがいるという布陣でした。これらの選手をカウンターの名手、ベニテスが組織して戦っていたのですが、バルサはこのレアルに何もさせず、レアル0−4バルサで完勝したようです。


 印象的だったのは、局地、局地で、3枚の選手の連携が見られたことです。横に大きく広がって、マンマーク気味に3枚が並ぶこともあれば、ギュッと密集して3枚の網を一方に作り、盾どころか壁になって相手のボールホルダーを止めるシーンも見られました。トライアングルを組むこともあり、相手のドリブルの左右、つまり①ボールホルダー、②左のドリブルコース、③右のドリブルコースの3点を消してフィニッシュを防ぐシステムを見られました。


 相手に上手い選手、例えばロナウドやルキアンのようなレベルが上の選手がいれば、3点を押さえて封じ込めにかかるわけです。


 この3枚の並びは単純に縦方向に作られるのではなく、相手に対し斜めに3枚並んでから変化したり、バックパスを狩る1人を加えて4人で作ったりして、トライアングルに変化するパターンもありますし、ともかく局地的に封じ込めを図ることを意図してあちこちでできていました。


 ①●②●③

 ●④●⑤●

 ●●⑥●●

 ⑦⑧●⑨⑩


 4−3−3の場合、前線の3枚から3の前線、3の中盤、4の最終ラインと、3枚が作りやすい形になっています。


 ①●②●③

 ●④●⑤●

 ⑦●⑥●⑩

 ●⑧●⑨●


 4−3−3の両サイドバックが少し高い位置を取ると、2−3−2ー3でフィルターをかけやすくなり斜めにもいくつかの3枚のラインを作ることができて、相手を一旦封じ込めるブロックを作った上で、その背後に味方が戻ってこれる時間を稼ぐことができます。


 4−1−4ー1なら4の選手が3+反対サイドの1のような感じで構えることもありました。4−2−3ー1や4−3−2ー1のように変化することもあり、人数の掛け方によっては後ろに3枚で封じる+残りの3枚で6バック上になるシーンも見受けられました。


 3枚の盾は、2人が挟み込みに行って動きを止めたり、1人がアタックに行って2人が左右に分かれたり、マークをつかんで相手のパスコースを自在に切ったりして、変化することができます。


 ともかく、フィールド上で、広いか、狭いか、3人の連携を作り、局地的に相手の動きを止めてボールを回収しやすい局面をバルサは作っているようでした。


 バルサの攻撃はラインを3つか、4つ、つまり4−3−3とか、2−3−3ー2とかの複数作って、ライン間を行き来することでボールを循環させ、相手の隙をついていきます。まずラインから構成され、連携がされているので、そのラインが攻撃から守備に変化したときにも、2に1枚が加わって3枚となって3人の盾というか壁を作り、局地を制覇して行ったようでした。


 これはあくまで適当な観察の結果であり、場合によっては攻撃1人対守備2人つくるとか、攻撃2人対守備3人作るとか、いろいろな守備の戦術もあるのかもしれませんが、自分にわかったのはここまでです。


 参考までに、記しておきます。

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