カウンター・モード(no.18)

DFの選手たちから、「ロングフィードなどでFWがボールを引き出す場合、どのようなボールの引き出し方をすればいいのか?」という話を、新潟戦の後の談話で見ました。


 バルサの試合を見ました。マンCの最近の試合は振り返ってみることができないし、ビデオを引っ張り出そうとも思ったのですが、時間がなくてみれていません。


 後、来週の琉球戦の後、ひょっとすると1回分、分析が落ちるかもしれません。勤務シフトがそこだけ密集していて、対応できないかもしれません。申し訳ないです。


 さて引き出し方ですが、以前に書いたように、ドリブルでずらしてからロングフィードでCBの両脇を狙うのがポピュラーな攻めのようですが、バルサはちょっと違うスタイルを使ってました。


 これは、これまでのマンCなどをベースとした、ゆっくりとボールを回すスタイルの攻め方ではありません。だからこの攻め方を、「カウンター・モード」として、ゆっくり回すスタイルと区別したいです。


 バルサにしても、硬いブロックを壊すには、瞬間的に爆発的なエネルギーの集中をしているのではないかと思っていました。


 だから回すスタイルは、ゆっくりとした崩しとします。カウンター・モード?、もしくはスタイル?は、瞬間的にギアを上げ、スプリントして一気に攻め込むスタイルになります。


 2015年、サンチアゴ・ベルナベウだと思います、クラシコを見たんですが、この頃のバルサのやっていることはさっぱりわかりませんでした。特にディフェンスのシステムがわからない。監督はルイス・エンリケですが、どないしているんやろうと、訳がわかりませんでした。


 一方で、攻撃については、少しだけわかることがあったので追加します。そして、それが速い攻め、瞬間的にギアをあげる方法、カウンター・モードです。


 まず大事なのはドリブルです。ドリブルで相手の位置をずらす。イニエスタ、ネイマール、そしてメッシがいなかったのでセルジ・ロベルトが相手の位置をずらすためにドリブルをしていました。前方、斜め前にドリブルのルートがあれば、そこを攻め上がり、ポイントを1mでも、2mでも前に進めます。


 前に進んでいくと、敵にぶつかります。この際、選ぶ選択肢は複数あります。


 自分がトップになっていて、後方からの攻め上がりを待つ場合は、溜めます。ドリブルで時間を作り、後方からの攻め上がりを待ちます。そして横パスやラインの背後にパスして、横パスに選手が飛び込んできます。


 この場合、ドリブルで前方に動くことで、横のパスコースが開き、横パスやロブパスを出しやすくなります。ミートして飛び込んでくる選手は、相手にとって捕まえにくい位置に入っていきます。


 次の選択肢は、ドリブルした後の斜めへのパスです。横パスはもう指摘しましたが、この場合、ドリブルで相手をずらした後、斜めのパスを組み合わせていきます。


 オーソドックスなのは後方から飛び出してきた味方や、前にいる味方に右斜め前方、左斜め前方のどちらかの斜めのパスを出すことです。そしてそれに前方の選手の斜めに進む動きを組み合わせる。


 このパターンは出した後、すぐ出し手がディフェンスに回れる。もちろん、横パスの場合も、出した後、出し手がカバーに回るか、動きがあるのだと思いますが、幾分か守備に回りやすいシステムかもしれません。


 前に出た選手は、もう一度斜め前に出すか(ワンツーになるのでしょうか)、背後へ、斜めうしろに戻します。前に出て合えばシュート、背後に戻してもう一度斜めにパスするか、合わせてシュート、というのがパターンでした。


 整理します。


 ①まずドリブルすること、相手をずらし、パスコースを開きます。


 ②ついでスプリントし、横パスに合わせて後方から攻撃参加するか、斜め前方で待って、左右の前方でパスを引き出します。


 ③最後はシュートです、ただ背後に戻したり、もう一度斜め前に出したり、横のクロスに飛び込んだりします。


 必要なことは、まずドリブルすること、ついで、味方がスプリントしてボールホルダーの前に出てやること、斜めのパスを組み合わせて横パス、縦パスにアクセントをつけることです。


 スプリントが多くなるとしんどくなるので、瞬間的な爆発に止め、他は回して隙を狙います。ただし、斜めのパスの成分が多かったです。


 肝は、縦パスに、斜めのパスを混ぜることでしょうか。


 参考として、残しておきます。カウンター・モード、変な名前かな?

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