リバプールについて(no.17)

今日、偶然ですが、リバプールの戦術担当のコーチがコメントを出しているのを発見しました。この2年間でリバプールを強化するのに、どのポイントを強化したか、という記事でした。


 どうも記者さんが優勝パーティーか何かでコーチが酔っているときに聞き出したものか、とても短いものだったのですが、とても興味深かったので調べてみました。


 以下に文章を引きます。


「2018年夏にユルゲン・クロップ監督の右腕としてアシスタントマネージャーに就任したリンダース氏は、当時のリバプールを分析し、改善すべき部分を正確に洗い出したことを明らかにしている。


 同氏は2年前を振り返り、「1つはセットプレーだ」と言及。「それを改善したいと思っていた。我々はセットプレーを作り込み、それを活用し、決定的なものにしたかった」と説明し、2つ目に「ゲームにおいて重要な部分だと思っていた」とスローインを挙げている。


 そして3つ目は「(GKの)アリソンとセンターバックによるビルドアップだ。どうすれば、どこにでもボールを運んでいけるようになるか。組織化されていながら予測がつかないようにするにはどうすればいいか」とし、4つ目は「我々のプレッシングだ。相手陣内に長くいて、カウンターをうまく止めたかった。これらは大きな改善点だった」と話した。」


 前後にも短い説明はつきますが、核はこれだけ。でもこれはごっついヒントでした。で、早速、リバプールの特徴を洗い出してみました。


 ①まずセットプレーについて。


 シンプルです。ゴールに近い位置に背の高い選手を置くか、ゴールに遠い位置に背の高い選手を置いて前に走り込ませるかの2つです。背の低い選手は逆の配置になります。高い選手がゴールの近くにいるときは、低い選手は前に落とされたボールに触るかこぼれ球を押し込む、高い選手が遠くから走り込むときは低い選手はスペースを空けて後ろでミドルを狙う感じでした。


 相手の陣形を見て、これを使い分けます。ゴール前に壁、もしくはゾーンで守られていたら、近くから高さでフリックなどして入れる方法、マンツーで固まって守られるなら逆に遠くから走り込ませる。まあ、ゾーンでも、ファーが空いたり、マークが緩い時は後方から走り込む。両方を併用する、どっちもバランスよく混ぜて使ってもいい。組み合わせでバリエーションは無限にできます。


 インに内側に入ってくるボールは近くの選手が有利かもしれません。アウトに逃げるボールには、遠くから走り込むほうがいいかもしれません。スライスなどもあり、いろいろと工夫ができるようです。


 またショートコーナーなどで角度を変えることもできるかもしれません。


 ②スローインについて。


 これはわかりにくかったです。ニアポストの1人に2人の選手を置いて挟み込んでボールを奪ってしまうのはよく見かけました。またボールを受ける時はミートして受けさせることが多い。


 ただこれは十分見れてません、何せ、データが少ない。


 ③、GKを含めたDF陣のボール回し。


 これは、リバプールの陣形は


 ①●②●③

 ●④●⑤●

 ●●⑥●●

 ⑦⑧●⑨⑩


 みたいな感じで書けます。これに関連して、3角形を使った守備として文章を書いたようですが、よく覚えていません。


 その際には、


 ①●②●③

 ●④●⑤●

 ⑦●⑥●⑩

 ●⑧●⑨●


 のような、変形した陣形で説明を行なったようです。ただ、その場合、相手のアストンビラの名前を出して、守備について説明しているのですが、よく覚えていません。


 ともかく、この陣形で説明します。


 肝は⑥、⑧、⑨の中央の三角形です。この三角形がぐるぐるローテーションする。そしてGKとも連携してボールを回し、前の④、⑤、⑦、⑩にボールをつけてくる。そして①、②、③を生かしてくる。


 もちろん、①、②、③に直接つける方法もあります。


 相手のサイドが空いていれば、SBが高い位置まで攻め上がって、サイドのスペースにロングフィードで飛び出していくシーンも見られました。


 南野はバックパスばかり、それもファンダイクにパスしてばかりで前方へのパスが少なく、「いや、機能していないな」とおもいつつ、リバプールとニューキャッスルの試合を見ていたのですが、ともかく、リバプールは中央でぐるぐる回しながら、相手の隙を窺っているわけです。


 一旦相手が食いつけば別の場所へ動かしたり、また同じ場所につけたり、リズムを作っていく。


 そういうことのようでした。


 ④プレスのかけ方。


 これもシンプル、要はサイドや角(コーナー)に追い込め、のようでした。ヴェルディもやっているのかな。単純に二人、三人でチームを組み、一方のサイドに追い込んで自由を奪っていくプレスでした。もちろん一人がずれたり、プレスを交わされるとまずいわけですが。


 さっきの図なら


 ☆○

 ○●


 とか、


 ○●

 ☆○

 ○●


 とか、


 ●○

 ☆●

 ●○


 みたいな感じで、☆をコーナーやサイドに閉じ込め、挟んだり、後ろからボールを刈りにいくわけです。だからまず1人のFWが一方のサイドに押し込み、そこに次々と選手が襲いかかっていく感じでした。


 まあ、感じですが。


 リバプールを見ていて、今のところ発見というか、感じたことはそれだけです。


 あまり参考にもなりませんが、4点、記しておきます。

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