サイドチェンジ(大宮戦、前半の感想として)(no.10)

 東京V、シュート撃てなかったですね。ボールは保持できるのですが、最後の部分ではなかったかと思います。


 前半を見たのですが、相手のブロックに囲まれて苦戦していました。


 こう考えてはいかがでしょう?現在は前へ、前へという攻めが多く、またせっかく逆足のFWを置いていても、ドリブル以外に攻めてがないので、反対サイドのポイントへ、内巻きのパスで大きな展開(サイドチェンジ)を行い、中央を開いてから攻め込んでは。


 面倒ですが、考えたこと、順番に書いていきます。


 まず初めに考えたのは、戻して(サイドを崩して)、シュート、という形にこだわりすぎではないか、ということ。中央から決める形にこだわっているので、サイドでポイントを作っても最終的には中央の最もブロックの硬いところに持ち込んでシュートしているので、結局は意味がないのではないか、ということです。


 では中央に持ち込まないでシュートとはどうすれば良いか?


 サイドからでもシュートを撃つ、ということです。斜め45度よりさらに前に行った地点でも、折り返して戻さなくても、相手に隙があり、前が空いているのなら前に出てGKの足元なり左右を抜いて決めにいくということです。


 逆足のFWは内に巻くシュートを撃ちやすいです。だからサイドの押し込んだ地点から中央方向へゴールラインまで押し込んだ位置から内巻きでシュートを狙う。逆足でない場合はアウトにかけて曲げてゴールを狙う。まあ、面を作って、斜めのシュートでもいいですが。


 ユーベとトリノのトリノダービーを見ましたが、斜めから入っていって、切り返して、切り返して、そして斜めからゴールを狙うシーンが多々見られました。硬い中央からではなく、サイドからでも内に巻くボールでシュートを狙うということです。


 このプレーでは、シュート本数が増えますし、相手が逃げればCKをたくさんとることができます。GKが中央に跳ね返せば、それをねじ込むこともできる。


 このようにゴール(シュート)をサイドの前に出て狙うと、サイド深くへドリブルで前に出てこられないように、相手DFは前にポジションをとります。すると逆足の中央へのコースが開きます。斜めのドリブルコースも開くのです。


 また中央へのクロスだけでなく、逆足でゴール方向へ向かって内巻きのカーブのかかったボール(クロスになるのでしょうか)を蹴り、それに中央のFWがワンタッチするとか、中央のリバウンドやパスカットをボランチが拾って、ミドルやスルーパス、散らし、というパターンも作ることができます。


 まずサイドにポイントを作り、サイドのポイントのさらに前のサイドに出て、サイドからシュートを撃つパターンを作ることです。


 するとサイドに相手は集まりますので、中央が開く、開いた中央に切り込むか、早い段階で逆足でボールをゴール方向へ入れるパターンも作ります。そしてそのプレーやボールに、反対サイドのFWなり、後方のフロントボランチ?なりがスプリントして絡むわけです。


 ただ、これだけでは足りません。これらは、全て前方向への動きだからです。中央にクロスを上げても(シュート性のボールを入れても)、選手たちはインサイドに入ってきてミートすることになります。だから反対サイド、逆サイドを使います。これが、①サイドの前からのシュート、②中央へカットインか内巻きクロスからのシュートにつぐ、3番目のパターン、逆サイドへのサイドチェンジからの展開、逆サイドのポイントからの攻めです。


 現在の東京V の攻めは縦パスと、横パスで構成されていて、前へ、前へと出ていく構成が中心になっています。それに斜めの展開、もしくは横へ、アウトへ開く展開を作るわけです。


 左を進んでいきますよ、左にポイントを作りますよ、と見せかけておいて、いや、実は反対の右にポイントを作るよ、となれば、相手は左右に振り回されたり、中央をこじ開けられてしまいます。


 単純なコンセプトは、反対サイドが空いていれば、反対サイドに逆足を使って展開しよう、それだけです。


 より詳しく書くと、左FWと左フロントボランチ、右FWと右フロントボランチなど二人の選手をユニットと考え、前線のポイントの種とします(もちろん、1人でもできないことはありません、集散のみです)。中央のポイントを作るFWが動きまわり、それぞれが外方向へ開いてやる。


 左サイドを攻め上がります。左前方のポストなり、ウィングにわらわらと相手が群がれば、左の中盤の選手が対角を見る。対角の右前方のポスト、ウィングなりへ、サイドチェンジしてポストなり相手最終ラインの背後へボールを出し、外へ開いて、もう一度、反対にポイントを作らせ、あとはシュートで終わるもよし、斜め後方へ戻してシュートでもよし、もう一度作りなおしたり、場合によっては、もう一回サイドチェンジしてもよし、ということです。


 長いサイドチェンジで反対サイドへ開く、ということは、前へ、前へ、インサイドへ、インサイドへ、という動きに、一旦反対へ開く、アウトへ相手を引きずり出す、という動きを混ぜることになり、相手DFをさらに振り回すことになります。


 中盤のトライアングルから、反対サイド、対角の前線のトライアングルにボールをサイドチェンジする、とでもいうのでしょうか。相手の動きを見たり、自分たちの人数や動きに合わせてですが、前が詰まっていれば、思い切ってポイントを左右に移動するということかもしれません。


 これが考えたことになります。


 最後にまとめます。


 ①サイドからでも、斜めなり、角度のないシュートを撃つべきではないか。


 ②サイドからシュートを撃てば、前に出てくるのを相手が嫌がり、前に立つので、横から巻くようなボールでゴール方向へボールを入れてみてはどうか(ちなみにこの時、斜め方向のドリブルコースもやや甘くなっていると思います)。


 ③最後に、左右にサイドチェンジして、相手を振り回してはどうか。インへ絞る動きだけでなく、アウトに開く動きも混ぜてはどうか。


 以上です。参考として、残しておきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る