第5節 甲府戦感想(no.11)

 だいたい、勝った試合というものが反省がしにくいものです。ので、少しだけ。


 前後半をしっかり見ました。まず悪かった点。


 後方からスプリントしてくる選手や、戻しのボールに対して詰められてない、マークがずれたり、外されたりされている。特にニアサイドではなく、ファーサイドの対応が甘いのでしょうか、はっきり崩されることがあるのでは。


 大宮戦の失点も横からのボールに後方から入ってくる選手を捕まえられなかった失点ですし、甲府戦の1失点目も同じく後方から入ってきた選手のヘディング。甲府戦の2失点目は後方から入ってはきませんでしたが、戻された相手選手にマークがついていなかった。


 最終ラインの前、バイタルを掃除する選手が少し少ないのでしょうか。藤田選手は年代としてはおそらくずば抜けた能力を持っているのでしょうが、1人では厳しい。場合によっては2人ボランチを置いて、中盤の底か、最終ラインの前を固めることも選択肢の一つかもしれません。


 これは、解決策かはわかりません。


 相手の陣形にもよるので、相手を見てフォーメーションは組むのがいいのかもしれません。


 次、よかった点と、考えるべき点。


 甲府は前半の立ち上がり、東京Vのボランチ近辺に4枚選手を並べて試合の組み立てを妨害してきました。その場合、3バックが前方へフィードすることになりました。


 その前方へのフィードとポストプレーに、前からのプレスからのショートカウンターが絡んで一点目は取れたようにも思います。中盤の高い位置からまずくさびのパスが入っているので、それが攻撃のスイッチを入れることになりました。


 甲府は4人、5人のボックスで中央はガチガチに固めてきて、そこからのカウンターを狙っていたのですが、そこのやり取りで負けなかったことが勝負をこちらに引き寄せたのかもしれません。


 後半では、甲府は3バックのロングフィードを嫌がったのでしょうか、今度は前プレスを3バックにかけてきました。そこで3バックの一列前のボランチの位置から面白いようにボールが前線に入り、圧倒的なペースを握れることになりました。


 ボランチが藤田選手、森田選手と、低めに位置をはじめとって、5枚の組み立てがきれいに機能したのもよかったのでしょうか、これもわかりません。


 ただ中盤の高い位置でボールを握ったり、パスが出るようになると、このチームは生き生きと動き出すようです。


 課題はあります。


 甲府の伊藤監督が話されていたように、先制できず、逆に追う展開になると苦しい展開に持ち込まれたのではないでしょうか。奥深くにリトリートされた時は、前かかりと、カウンターに注意が必要かもしれません。


 前に入れてボールホルダーにプレスをかけるか、ディフェンスがセットされている時は、サイドにポイントを作ってから、左右の揺さぶりやミドルフィード、角度のないところからのシュートなどでチャンスを作るなどが考えられます。


 もちろん、正攻法の攻めもあるでしょう


 大宮などは、最も低い位置(押し込んだ位置)から真横に横切るパスを出して、それに何人か飛び込むプレーを作っていたので、オプションとしては面白いと思いました。東京Vがいきなりやるのには難しでしょうが。また、読まれるでしょうね。カウンターも怖いかな。


 3バック(2バック?)には甲府のようにプレスをかけて来られる可能性があり、両SBが試合をどう作るかや、一列前のボランチ3枚がくさびのパスをどうつけるかが、これからの東京Vの試合の行方を握っているというか、ここが機能したのが甲府戦の勝利の原因に思えたので、指摘しておきます。


 疲れているので、今日はあまり書けません。ここまでにします。


 参考までに。

 

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