僕を愛した君へ
Scales
第1話
「ねぇ、なにしているの?」
そう奴は俺に問いかけてきた
黒髪で真っ白な肌
なんだかとても眠くなりそうな
オーラを纒っている
―深夜3時―――――
廃墟の様な薄暗い田舎の精神病院の屋上
「ちょっと、考え事してたんだ」
「お前みたいな奴には難しいことだよ」
そう俺はそいつに囁いた。
その後はも何も覚えていない
あいつに催眠でもかけられたような
そんな気がした。
―翌日――――――
俺は自分の部屋に居た
どうしてだろう昨日は屋上にいたのに
個室。16歳の男子高校生には少し大きすぎる
何度見ても見慣れない。怖い、今すぐ此処から
逃げ出したい
あぁ泣き崩れそうだ。息が荒いのが
自分自身でも分かる、そして鼓動がだんだん
速くなって、心臓がはち切れて粉々になりそうだ。
あぁそうか俺もう死ぬんだ。
僕を愛した君へ Scales @scales
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