結論
15,終わりに、自己紹介を。
本章が、本稿の最終章となります。およそ原稿用紙55枚ほどお付き合いいただき、ここまでお読みいただいた読者の皆様には、感謝しか御座いません。是非、本稿を有意に役立てられてください。それこそが、筆者の望みです。
折角なので、最終章では本稿の成立動機を記しておきたいと思います。
それは、後悔と、憎悪です。
筆者である私は、太宰治よりも恥の多い人間です。私は13歳の頃からポルノにハマりだし、そしてそれから13年もの間、ポルノをやめたくてもやめられずにいる阿呆だ。ポルノは私に快楽をもたらしました。けれども、快楽以外の全てを、私から奪い去っていきました。
私はこれまでの人生で恋人が出来たことがありません。私の青春はポルノに費やされ、現実の異性との交流は皆無であったため、26歳の今をもってしても、女性との関わり方が分からないのです。
私には友人が居ません。私にとっては、友人よりも家に帰って見るポルノの方が、遥かに刺激的で楽しいものだったのです。ですから、今となっては、友人と呼べる存在は皆無です。もうこれから、気軽に付き合える友人は出来るべくもないでしょう。
私のユーザーネーム、165万。あれは、私がこれまでポルノに散財したお金の総額です。或いは、もっと課金しているかも知れません。……165万、控えめに言っても大金です。それこそ、一年位は節制すれば生活できる額です。
私は後悔しています。本当に、後悔しています。ポルノにハマらなければ、もっと良い人生があった。……勿論、これはありもしない夢想で、私の人生はポルノがあってもなくても、酷いものであったのかも知れません。けれども、思わずにいられない。ポルノが無ければ……
ポルノが無ければ!
私はポルノを憎悪しています。私から、ポルノ以外の全てを奪ったポルノが、他ならぬポルノが、憎く、憎く、決して赦せないのです。だから、私はポルノに復讐することにしました。
それが、本稿です。
ポルノ依存症患者が居なくなれば、必然的にポルノは消滅するでしょう。ポルノ業界は我々ポルノ依存症患者を養分にして生き長らえているに過ぎません。よって、ポルノ依存症患者が全員完治、または寛解し、ポルノの需要が消えれば、私の復讐は達成されたことになる。これが、私のポルノに対する復讐です。
……実に、惨めですね。私も、私の目的が達成されるとは、到底思えない。だが、やらないよりは、マシじゃないか……そうじゃないと私が、浮かばれないじゃないか……
本稿をお読みになっている貴方。そう、貴方です。
貴方、決して私の様にはならないでください。
ポルノなんかに貴重な人生を与えないでください。
ポルノで得られるのは、偽りの快楽だけです。
他には、何も無い……
もしも貴方がポルノ視聴をしているのであれば、いち早く、可及的速やかにそれをやめなさい。
でないと、私の様に、後悔して、後悔して、後悔して、後悔するだけの悔恨に塗れた人生を送ることになるでしょう。
それでも良いなら、私は別に止めませんが……
最後になりますが、読者の皆様の健康と、一刻も早いポルノ依存症克服を祈っております。
是非、本稿を参考に、ポルノを永久にやめてください。
そうすれば、多少なりともマシな人生が、きっと貴方を待っていることでしょう。
少なくとも、私のよりマシな、ね。
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