第2話 目と手と体と

彼女は自由。縦横無尽?形も変えられる。

隣にいられる時は隣に。

車の後部座席が空いていればそこに。


座席が空いてなければ僕の内界の彼女の部屋にいる。


僕もたまにそこに入って彼女と話したり、膝枕してもらったり、抱きしめてもらったり…。

唯一、全てをさらけだせる人。



普段、外に出てる時は基本麗華が隣にいる。

長くて黒い髪。基本白を基調とした服。

肩掛けの茶色いポシェットをいつも持っている。


これには理由があって、僕が手をつなげつなげとうるさいから彼女はポシェットに変えた。これなら手がフリーだと。


またそれが綺麗で且つ可愛い。


こんな所でしか僕は彼女の事を思い切り言えない。



でも言わせて欲しいんだ。

認めて欲しいんだ。



「ねぇ、麗、愛してるよ。」

「わかってる。」


車の中でも助手席が空いてると彼女はそこに座る。


そしてたまに僕と手を絡ませて、

信号待ちでキスをする。


窓の外を見る彼女が綺麗で、、

こっちを見た時の目もキラキラしてて吸い込まれそうになる。


そういえば小さい時も彼女は『お姫様』みたいだった。

本当に可愛くて、可愛くて。


けど、彼女が17歳の時に一度消えた。

でも、15年の時を経てまた僕の隣に戻ってきてくれた。


僕みたいな男のそばに居て、

抱かれることもあったよう…。

今でもそれを一片でも想像すると気が狂いそうになる…。


手放す理由を生んだのも自分自身。

でももう二度と離さない。

二度と離れない。


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