痴れるに語り。
洸慈郎
白痴の行進
銀。
改め、石膏のビル群を征く。等間隔電光浮遊体の淡い精白色の青光を浴び、千里に轟く影も三番線で立ち止まった。流布したカルテの十三番目の項目に言う少女へ、鹵獲した梅の枝を振る。アンビバレント信号機が良好を示し、たちまちに走った。
男性海を渡航する船乗りに定説を問うと、爛。定価は数学テストと年齢を逢い引きした合算である。樹木中のディナーに呼び鈴、毒味もほどほどにする。その人の言う話には愛猫が霹靂を溜飲し、伝承上パウロの式に従った。警笛が誘う。
錠。
びビビ。
懐疑的清廉潔白概論序章彷彿性酩酊症候群患者の空論。液晶に賽の目、駅へのナビゲート、山に続くシャープペンシルで描かれた参道。眉唾物を鵜呑みにして赤褐色の煉瓦屋根を訪ねると、固形偶像が讃美歌を胸に三本のネジが外れた散弾銃を発砲。飛行機雲。辛酸が傷口から顔を出し、目眩がしたので影を踏んで髪を結った。報告された打撃が追撃となり、夜空を超加速で延長される黒色に染めて眺めた。
ブルー、ブルー、ブルー、応答せよ。
クルー、クルー、クルー、孤軍飢えよ。
白々しい空白に、拍、温かい新雪を踏む。許諾と怪訝の代理人が隣人との人付き合いを憂慮している筈なのに、提出された雨具は既知による悪法であった。流動食、新品のビニール、水害、全ての被告人に宛てた手信号が妙に目障りなのは否定しない。
居ぬ、去る、禁じ、多量の錠。
びビ媚。
幻影幻影、申し分なく、盲信不可なく、直進すると白兵戦の鉄格子が横にある。善!リュックを持った少女が回廊で泳いでいる。スーーー、細い針的呼吸法。
ああ、蝉、うっせぇ。
スパルタの戦士二名、矛と盾を私に向ける。聞き覚えのある常套句に流浪偽証を射ると、烏帽子から覗く幾匹の蜘蛛がコーヒーハウスに渦巻いた。降る、降る、夜がしんしんと積もって、金剛製ヴィーナスの独白が廉価プラスチックの横を通り、タバコの煙が誘蛾灯と化して軒下に座す。下顎、左胸部、三条の筋を隠す腕、濁すのにアルコール解毒。梵我一如買う前と出品された大根役者千両。
遠く、遠く、招き真似する前の巻、薄擦れ雪雌の子。金平糖は沸点するのが乗船とおはよう!に最も「接続詞」なのだ。
地殻による。一人、二杯、三枚、四線、御膳、六点、プール飛び込みテキスト。地響きを。再構築コンテキストを羅列する故障声帯の末梢神経と脊髄の先。筆を握って、多元宇宙に咲く老若の牡丹が楼閣のスープを討つ。混迷のガムテープをミニチュア再生類人猿から餞別し、麗し、圧死、共憂いで番倍ベイビー。
発汗、発汗、ぜんぶぜんぶ、ゆいてるぅ。ブンぶン、とーん。
利ぇん、士。発情と欲情、煽動するトルソー及び服従ネクタイの幻は、紅白戦の不戦勝でイマジナリーコンビナートの縮小心群を獲得する。駆動している。
微び火。
ドメスティック山、能動的スコップ、葬送草。僧。先天的に恥ずかしいし、後天的にゆっくりな動作が散乱している。我が透明が、もどかしく、八百万の神々の監視にされていることに不意に留年が駆動する。第二回目のモノローグは箸を持つと、裂いてる光学と憎きテンポラリーの前進に少しだけ妄想を働かせる。
きり、きりに、おおとえはら、つらつみつつ。にゃオん。
泥売泥、焦燥が延焼する、腰から耳まで。
ピンボール鉄片が風林火山の陳列に、そっと黙祷する多元石ころの羅刹観音。憑く、トントン。骨髄法による敷衍ナイフが電子レンジの対空波状を攻撃し、続いて犬歯が植える壁の布触手が腕に絡み付くので追撃、防腐ウ刑法は絶叫、善行行商人の朗々千鳥足、これは全部が汚点塔虫の性。お残しが仇となる。
太陽、燦々、絢爛、裸足となりて脱兎。
血り塗るを、三寸とて仏師へて、マジをかし。減塩頭に成り、斜陽やうやう暗くなりゆく。アルコールは空けボトル。
立体駐車場、山田二郎の階へ直行するも終電が来ていたので喫煙者に駄賃をねだり、背後から迫るフルート隊を一瞥した。熱湯浸かるアルルカンは匙を投げ、緑地化計画も終盤だと乗り込んだ銀河鉄道でユーレイが言う。私は訊ねた。
「深夜も半ば過ぎた。戻るには跳ねた泥が多い。セイレーンの歌が響いているに違いない」
美しき、美しき、あの枯れ木の枝先を思い出すと、内臓、特に腎臓の下方が捻転する。されど、右方向に躍り出るは悠久の前半を生きたティーカップの掌握の艶やかさに、目を見張るものが点在している。斑点なのだ、哀れな白色斜線とユーフラテス法則に則って。
最終古き韋駄天の牽制と一縷手繰る粉塵の降臨も、逝かず視神経及び諸問答や市販理論の定石も、はたまたユルーの手先の指先の爪先のその先にある輝く栄光も、前例なき悪半期には全て踵を返す。窓辺に見える反芻運動と、それを意に返さない等々のワヤン・クリの歌劇に、深い頭痛と嘔吐、目眩、高熱、悪寒、痙攣、その他インフルエンザに該当する多くの諸症状を薬効で治そうとする副作用が脳梁と脊髄で足音をタッタッタッ。
あ、あ、さ、こ、これ、た、て、て、て、るるる?
毘B鼻。
今、吹き出しの未曾有に向かいます。
待つ。街頭、青信号でシンパシーを注ぐ。三年前のオラウータンの母上に感情を馳せながら、迫って狭くなる国土で外装を投げ捨てる。修道士は私にパンと銅貨三枚、赤ワイン一杯、それと少しのオリーブ油を分け与えくれることはないだいろうと、耳障りな羽音を鼓動に確信する。表層もない。
悔い改め、銀を食らう。
び備備。
水、不味、光、圧迫された脈の数々、記憶する限り鮮明な申告、露悪的変遷とルール概要、海、波、闇。
空中分解の疎外感に抱かれ、刹那、胎動を感じながらも呼吸不全を患ってしまうも安堵する。
メーデー、メーデー、メーデー、月面。
君からの応答はなし。
痴れるに語り。 洸慈郎 @ko-ziro-
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