本編①-6

ねぇ、聴いて。

これは、俺とあの人の物語。


道端でばったり咲也くんと会った。

ああ。あんなに綺麗だった灰色の髪を

派手な金髪に染めちゃったんだね。


その隣の男はだれ?

またこの前と違う人。


「......咲也くん。」


俺の、呟きに動揺して、

咲也くんは黙って行ってしまった。


咲也くんが考えてることは俺には分からない。

けど、咲也くんが悲しいをしているのは、

俺にはわかるから。


俺の大好きなお兄ちゃんだから。

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