第3話
閑散とした喫茶店の隅に二人はいた。
悪の組織ワールモーノの怪人に襲われているところをレッドに助けられた玲子。
しかしそれが原因でPTSDの症状に悩まされているという。
「私、やっぱり恐ろしくて・・・。」
眼鏡の奥で瞳が潤んでいる。
「怖い・・・」
レッドに抱きつくが慌ててすぐに離れる玲子。
「いけない。私ったらなんてコトを・・・」
「いいんですよ。辛い時は遠慮なく甘えて下さい。」
玲子を優しく抱き寄せるレッド。
見つめ逢う二人。
どちらともなく唇を重ねる。
熱い吐息。
レッドと玲子の舌が激しく絡み逢う。
* * *
ブルーと玲子の舌が激しく絡み逢う。
キスを中断し玲子の眼鏡を外すブルー。
「うっ、玲子さん、俺、もう・・・」
レッドが下で情けない声をあげる。
「エレクト5のリーダーさんが情けないわね。」
笑いながら騎乗位でレッドをいぢめ続ける。
ブルーがいきり勃ったモノを玲子の口に挿し入れた。
* * *
ドアをノックするヤラレール。
中からドタドタと音が鳴り男がドアが開く。
「セクシーエレクトから来ました。」
「あぁ、どうぞ。」
「このホテル綺麗だけど値段高いですよね。」
エレクト5が経営するいかがわしい店で働かされているヤラレール嬢。
足首に装着されたアンクレットのせいで逃げ出せずにいる。
GPS,マイク、爆弾付きだ。
* * *
ヤラレールが気づいたのは接客中のことだった。
隣の部屋から聞き覚えのある女の声。
(まさか・・・)
大きな声で喘ぐヤラレール。
それに応えるように喘ぎ声が返ってくる。
(やはりそうだ・・・)
ワールモーノの女幹部だけが使える、いわゆる喘ぎ声信号である。
(西川口支部のネガメローエが何故ここに・・・)
* * *
ネガメローエ(玲子)とヤラレールがホテルでニアミスしたのは偶然ではない。
ワールモーノIT班のハッキングによりヤラレールが現れるホテルの部屋番号、時間を事前に突き止めていたのである。
それに合わせてネガメローエのベッドテクで骨抜きにされたレッド、ブルーを同じホテルにおびき出し、別動隊による奇襲、同時にヤラレールの救出が間もなく行われる。
* * *
激しく腰を動かすブルー。
息も絶え絶えのネガメローエ。
「ブルー、ちょっと代わってくれよ。」
さっきいぢめられた仕返しと言わんばかりに、いきり勃ったモノを一気に根元まで挿し入れるレッド。
ネガメローエの身体がビクンと震える。
ブルーは形のいい乳房を揉みしだきながらスマホをチェックしている。
「グリーンとブラックも玲子さんを抱きたいってさ。」
「んー、どうするー?玲子さん。」
「ハァ、いいわよ、クッ、ここにぃ、ンッ、呼んじゃえば?」
「おー、さすがは玲子さん。我らが偉大なるセックスクイーン!」
「ハァ、、ただのセックス奴隷でしょ?」
「自分で言っちゃダメ。」
爽やかに笑いながらネガメローエに激しいキスをするレッド。
(早く、お願い、早く、来い!別動隊!来い!来い!来い!)
* * *
「イク!イク!イク!・・・」
「おー珍しいね。玲子さんがこんなに乱れるなんて。」
「4対1なんてフェアじゃないでヤンス!」
言いながらネガメローエに眼鏡をかけさせるグリーン。
「なんで眼鏡?」
「オイラは眼鏡をかけたエロいお姉さんがタイプなんでヤンス!」
ブラックが相手の性器を壊さんばかりの勢いで激しく腰を振り続ける。
「それにしても相変わらずスゲーよな。ブラックの腰使いは。」
「ほとんどレイプでしょ。これ。」
「マグロ起こしの異名はダテじゃないでヤンス!」
ネガメローエとブラックのタイマンプレイを見守る3人。
「ハァ、正義の、ンッ、味方がこんなところで、クッ、油売ってていいの?」
「一般市民と親睦を深めることも大切な仕事なんですよ。」
「深め過ぎでヤンス!」
(いったい何してるの!?別動隊はっ!)
別動隊の移動車が大渋滞に巻き込まれ計画が頓挫したことをネガメローエはまだ知らない。
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