瀧田キラ (生徒紹介#4)

出席番号13番

瀧田キラ


好きな食べ物 ラムネ菓子


触角のあるポニーテールで綺麗に整えている。

垂れ目やにのほほんとしてそうなイメージが付くが、実際はしっかり者で高い運動神経とクラスでも常にトップ3に入る頭の良さを持つ。


これを見ると長暮エイジより断然クラス長に向いてそうだが、ドジや天然をかますことも多々ある。


シャー芯を0.5と間違えて1.5を買ってきてしまい、「なんか入らないなー」と10分休憩を無駄にしたり....


体育の授業でスポーツテストの記録係をしているとき、テストだからという理由でペンを落とす度に手を挙げたり....


家族で回転台のある中華料理に行った際は「それ取って」と、全く回転台を活用をせずに食事をしたりと色々。


いい大学へ行くために真面目に勉強や運動に取り組んでいるが、天然やドジなど人間らしい部分もあったりと、人間の全部を詰め込んだようなタイプの女子である。


あと運動部に加入しているらしいが何の部活かは誰も分かっておらず、とある他のクラスメイトが色んな部活の子に聞いたがみんな違うという。

しかし、部活終わりの校門で疲れた顔をしながら帰る彼女の発見情報はあるので、答えは本人のみ知っている絶対領域である。


-----------------


とある日の授業中


「...瀧田さん、消しゴム持ってる?」

「え?うん。」


瀧田はどうぞと言いながら筆箱から取り出した消しゴムを渡すと、クラス長は感謝をして受け取りながら借りたその消しゴムを見て驚く。


「...え、角ケシの角が全部丸くなってる。」

「ごめん、丸いと消しづらいよね。」

「あ、いやそうじゃなくて...」


クラス長は"かつて角ケシだったそれ"を使い、必要個所を消す。


「なんかさ、途中のこの真ん中のとことか使いづらくなかった?」

「クラス長、今授業だから静かにしよ?」

「あぁごめんごめん...」


瀧田は授業中は集中したいので今日一日はそれを貸すといい、クラス長は感謝してありがたく使う。


その日の授業後


「ありがとう瀧田さん、これ助かったよ。」

「あ、それもうあげる!」

「え、いいの?」

「うん、もう新しいの買っちゃったから!」


クラス長は彼女に軽く頭を下げ、ごちゃごちゃした自分の筆箱の中に角ケシを入れる。


「じゃあ、ありがたく...。」

「角の無いそれ、意味無いしね!」

「ちょっと言葉に角あるな。」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る