カクヨムは大きな砂場
雨宮 徹@クロユリの花束を君に💐
みんな、楽しみましょうよ!
創作論ランキングを見ないうちに、「覇権作品」について、熱い論戦が繰り広げられています。私なりの意見を書きます。
結論から書きます。無理に覇権作品を生み出す必要はありません。なぜなら、カクヨムというサイトは、学生や小さい頃の憧れを叶えたい大人の「大きな砂場」だからです。
昔、小説投稿サイトという存在がなかった時、自分の作品を読んでもらう手段は限られていました。そんなふうに困っているところに現れたのがカクヨムというサイトです。我々は楽しく気ままに小説を書けばいいのです。それをカクヨム運営が拾い上げ、ヒットするか否かです。
ある評論では「カクヨムの攻略法ばかりが創作論を占めている。なぜ、三幕構成などの基本的な創作論がないのか」とおっしゃっています。これはですね、需要と供給の問題です。三幕構成などの話はネット上に多くあります。それを読めば済む話です。逆に、カクヨムで読まれたいという人の創作論の需要が高いのは当たり前なのです。
最初に述べたように、カクヨムは大きな砂場です。熱い論戦もいいですが、みんなで楽しく過ごせばいいではありませんか。別に、覇権作品を無理に捻り出す必要はないのです。
少し「なぜカクヨムが覇権作品を生み出せないのか」について触れましょうか。
そもそも論として、ラノベ市場は縮小傾向にあります。市場規模としては2012年の284億円をピークに、2021年には123億円と半減以下になっています。少子化や読書離れでは説明がつきませんね。持論としては、カクヨムをはじめとした投稿サイトが増えたからではないかと思います。つまり、お金を払わなくても十分に楽しめるからです。小説投稿サイトは隙間時間に読むものです。通勤通学の時間、家事の合間。人それぞれです。
お金を払わなくても十分、これは時間についても言えます。テレビを録画して観るのは約30分、時間を拘束されるのと同じです。例えネットでヒットして、書籍化されても期待以上に視聴されないのは、当たり前なのです。これは、カクヨム発の作品に限りません。タイパが重視される時代だからです。
もう一度言います。カクヨムは素晴らしい場所です。我々に大きな遊び場を用意してくださったのです。その中で、切磋琢磨し、その中から素晴らしい作品が生まれる。そして、それが書籍化される。それで、いいではありませんか。
カクヨムは大きな砂場 雨宮 徹@クロユリの花束を君に💐 @AmemiyaTooru1993
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