第二話 配信準備
これからのことを学校で話すのはまずいという風鈴ちゃんの案によって私の家に来ています。
今日はみんな泊まっていくらしいです。まあ一人暮らしなので別にいいのですが…。
家に着いてご飯を食べながら話し合いをすることになりました。
「えっと,とりあえずこの4人でVtuberをやるんだよね?機材を買うお金とかは大丈夫なの?」
私はまず,一番重要であることを聞いた。
私はあまり物欲がないのでちょっとしたお仕事とかで貯まるお金は貯金している。
結構な額はあって,安いの限定だが1人分の機材は買える。
「私は大丈夫だよ。モデルの仕事で稼いでるし。もともとお金は貯めていたからね。
忘れていたが碧ちゃんはモデルをやっていて,
「私もイラストレーターの仕事で稼いでるからな。全然大丈夫だぞ。」
風鈴ちゃんはイラストレーターを,
「ん,大丈夫。ゲームの優勝賞金貯めてた。」
妃織ちゃんはプロゲーマーなのだ。
それも結構有名なのである。
どうやらお金の心配はいらないようだ。
「じゃあ次はそれぞれ名前とか立ち絵とか決めないとね。」
そう。Vtuberになるにあたって名前と立ち絵はなくてはいけない。
これは私も手伝えるのかと意気込んでいたのだが…。
「あ,立ち絵ならもう出来てるぞ。動きは妃織がやってくれてる。」
「ん,頑張った。」
「私たちの方はもう名前を決めてるから,あとはグループ名と星乃の活動時の名前を考えてくれたら大丈夫だよ。」
うん。
私基準じゃこの子達についていけないですね。
めっちゃ手際がいいしさすがプロって感じだ。
こうなったら私も細かいことは考えずにいくことにした。
「じゃあ私は『天野星奈』がいいな。グループ名は…。無難に『START DASH』でどう?」
「おっけー。じゃあ明日機材とか買いに行って日曜に初配信だな。」
「「おっけー。」」
早い。とにかく早い。だが気持ちがいい!
翌日私たちは機材を買って設定やらなんやらを妃織ちゃんが済ませてくれた。
ちなみに機材は碧ちゃんがマネージャーに手伝って運んでもらっていた。
なんでも碧ちゃんの所属している事務所の『シャンディ』の社長さんがめちゃめちゃ乗り気らしい。
ことは順調に進んでいきTwittOを見てみると早速コメントが載っていた。
➖➖➖
【START DASH】
明日,午後2時から初配信を行います。
私たちのスタートダッシュをぜひ見てください。
【立ち絵は全員あのリンリンさんが担当してるんでしょ!?一体何者!?】
【伝説が生まれる予感。】
【wkwk】
【どんな子達がくるんだろう。】
【僕はツインテおにゃのこ4人組だと思うぞ!】
【ロリコンは帰りやがれください。】
➖➖➖
結構話題になってた。
私は不安を消すためにも今日は早めに眠りについたのだった。
翌日も何事もなく進んでいくかと思われたが…
「すまない。急遽仕事が入ってしまってね。今日の初配信には参加できそうにないかもしれない。」
は?
「ごめん星乃!急遽依頼が入ったから今日の配信は行けそうにないかも!」
ひ?
「ごめん,風邪引いた。」
え,妃織ちゃんは普通に心配。
大丈夫かな。
と言うことで私は今日の初配信を急遽1人でやることになりました。
え?今日が命日?
1人で?無理でしょ。
え?考えたらダメ?
あっはい分かりました。
現実逃避している私を他所にカオスな初配信が始まるのだった…。
私は星として輝きたい ぞーすい @zo_sui
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私は星として輝きたいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます