第42話 五日目 七月二五日 一八時一七分(05:17:43)
『
流岩ショッピングタウンの近隣にある虐殺蜂の拠点を強襲し、破壊に成功した。
これに要した時間は約四時間。放水のための消火栓などの確認と人の配置、移動で三時間。実際の戦闘はたったの一時間で終結した。
これも虐殺蜂が流岩ショッピングタウンの襲撃に失敗したせいで、守るべき巣に戦闘可能な個体が三〇〇体もいなかったお陰だ。
虐殺蜂の討伐で得られるポイントがショボかったのは残念だったが、敵側の拠点を攻略したことで、とうとうこちらの拠点数が相手を上回った。これを維持できれば、第二次試験の勝者はオレたち人間側となる。
虐殺蜂の巣はマンションのように巨大だったが、ショッピングタウンには電動ドリルや油圧カッターも売られており、外壁に穴を開ける労力は少なくて済んだ。
内部に閉じ込められていた被害者を救出すると、いずれも注入された
日が完全に落ちる前に救出を中断し、また後日に再開することになった。
今日は朝から晩まで戦い通しだったが、参加した誰もが晴れ晴れとした顔をしていた。この『試験』が始まってからずっと劣勢に立たされていたのを、やっとのことで覆したのだ。リードしている状況は大きな安心感を与えてくれた。
オレたちは七月二五日を勝利で終われた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます