第7話  勇気が出ない

優樹が「おはようございます」とクラスメイトに挨拶をした。

クラスメイトは「は?コイツ、急に挨拶をして来たよ」と笑っていた。

優樹が「うぅ」とクラスメイトに背を向けて泣いていた。

クラスメイト達は「もう、こんな奴ほっといて行こうぜ」とお菓子を食べながら教室に向かって行った。

優樹は「はー、またこんな毎日か?」と溜息を吐きながら教室に向かって歩いて行った。

優樹は「これがこれで、これがこれで、よし完成」と問題を解いて居ると、後ろに優樹の机があり、わざとクラスメイトがお尻をぶつけた。

クラスメイトが「あぁ、ごめんなさい。私達さ?そこにあんたが居ると邪魔なんだよね?」と笑って居た。

優樹が「私こそごめんなさい。でも、気づいて居るならわざと机にお尻をぶつけなくても良いと思う」とクラスメイトに生意気に反抗をした。

クラスメイトの1人が優樹の身体を、後ろの荷物がある棚に叩き付け「あんたが居るから、邪魔なんだよ。あんたさえ居なきゃこのクラスは平和なんだよ。疫病神」と優樹に八つ当たりをした。

クラスメイトが「ほんと、アイツ見て居るとムカムカするんだよ」と優樹の事で怒って居た。

優樹が度々来る屋上で「私さえ居なければ、このクラスは平和なんだ」とポツンと呟いて居た。

優樹の後ろに昭則が居て、昭則が「おっと、失礼?こんな所で何をして居るの?」と優樹に訊ねた。

優樹が「私が居なければ、このクラスは平和なんでしょう?」と昭則に質問をした。

昭則は「ごめんな?俺も状況は分からないけれど、死んだら何も分からなくなるんだよ?」と優樹に問い掛けた。

優樹は「だって、クラスメイトの皆が私が居なきゃ幸せなんだって思って居るから、居なくなりたい」と素直に思って居る事が口をついて出て来た。

昭則は「良いかい?君が居なくなった所で誰が幸せになるんだい?俺かい?君かい?」と優樹に問いただした。

優樹は「それは…、誰も幸せにはならないね」と昭則に何故か倒れ掛かるようにして倒れた。

昭則は「君、君、起きて」と優樹の頬を叩くが応答もなく、保健室へと運んだ。

保健室には、先生が不在だったのか誰も居なかったので、ベッドに寝かせた。

その後、優樹は昭則に運ばれたベッドの上で、3時間ぶっ通しで寝て居た。

保健室の先生が「あら?起きたの?調子はどうですか?」と優樹に聞いた。

優樹は「私、どうして此処に?」と保健室の先生に聞くと、先生が「昭則君が、此処まであなたの事が心配で運んで来たのよ」と優樹に今までの状況を話した。

優樹が「そうですか?ありがとうございます」とベッドから起き上がろうとすると、優樹が「痛い」と頭を抱えた。

先生が「もしかしたら、過労かも知れない。ゆっくり休んでから帰りましょう」と保健室の先生の言う事を聞いてゆっくり休んでから家に帰って行った。

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