第2話 難しき事かな

龍彦が「花蓮?久しぶりだな?」と花蓮の方に顔を向けた。

恒章が「何?知り合い?知り合いにしては、スカート短いな」と花蓮のスカートをマジマジと見て居た。

花蓮が「辞めて。このスケベ男」と、恒章の足の上を花蓮が踏んだ。

恒章が「痛いな?何をするんだよ」と怒った時、花蓮が「行こう?この人達と居ると空気が乱れるから」と龍彦の手を握り教室に走って行った。

琴葉が「へー?あんな子が居たんだ」と思わず楽しそうに話をして居た。

恒章が「しらねぇよ。アイツにどんな関係なのか聞けばいいだろう?」と琴葉に返事をした。

優樹が「じゃ、私はこれで失礼します」と琴葉に手を振って教室まで足早に去って行った。

その頃、龍彦が「ちょっと待ってよ。急に来て何の用事?」と花蓮に声を掛けた。

花蓮は「あのさ?申し訳ないんだけど、お金無い?」と龍彦に聞いて来た。

龍彦が「え?何を言っているんだい?」と花蓮に返事を返した。

花蓮が「私さ?お金、全部バイトしていた給料まで親に取られて何も買えなくて困って居るんだよね?」と龍彦にお金をせがんだ。

龍彦が「そんなお金は、何処にも無いぞ?僕はバイトなんて高校では禁止されて居るからやって居ないし」と花蓮の返事に困って居た。

そこへ優樹が来て「あれ?こんな所でどうしたんですか?」と龍彦に声を掛けると、花蓮が「邪魔が入ったね?ごめんね」と黙ってその場を離れた。

花蓮は、バイト先に向かうと高校の教師に見つかって、「もう、バイトをするなよ」と注意されて居たが、花蓮は「私の親は、私にお金を渡して来れなくて、親は親で自分の好きなことをして居て、お金はろくになくて、食事も与えて貰えない状況です。それでも、バイト辞めなくちゃいけませんか?」と教師に立ちはだかった。

教師は「そうか?そんなに食事に困って居るなら先生の家に来て食事をしたり、寝泊まりも出来るからその方が良いだろう」と言う話になって居た。

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