2-9 「闇夜の少年挽歌」
https://kakuyomu.jp/works/16817330668479690347
◯タイトル
挽歌の意味を知らないどころか読めない…挽き肉と同じ漢字だよな。うん、合ってる。
それ以上の推察もできないので調べると、葬送の時の歌と。久々にダークに染めたタイトルが来た感じがある。とはいえ誰が何をするのかや、象徴的なアイテムは何か、など具体的なイメージは汲み取れない。そのあたりはあらすじに頼ることになる。
◯あらすじ
妖魔退治モノ。ただの女子高生って言ったそばからショタコン暴走ヒロインって扱われてる手のひら返しがちょっと面白い。ダークな雰囲気を感じていたが、それも一旦リセットされた。
AIイラストはSNSでの話題が目立ち、肯定否定ともに過激派の言論にはうんざりしていたのだが、こういう時にイメージを伝える手段としてはまっとうに便利だよね。カクヨムのシステム的に直接画像が載らないのがやや手間だが、これはイラスト力で差が生まれるのは方針に反するみたいな運営のスタンスなんだろう。
◯書き出し
追われる女性は推定ヒロインか。追われる状況はこの企画内でもよく見た効果的な手段なのだが、追ってくる化け物が語尾ににょをつける若干コミカルな類なのは見覚えがない気がする。動き事態、は誤字か。
不定形の表現という雰囲気は分かるし勢いで読めば気にならないが、原型を留めていないとは…?原型を知らないんだけど元々人間とかだったの…?あたりは少し気になる。
そしてすぐ出てくる推定ショタ側主役。書きたいのも読んでほしいのもとにかくこの2人が揃ってからだという、物語の目玉まで速攻一直線な姿勢にいいねをつけたい。企画としても助かる。
◯1話
女性は素直が一番だよ。
言うねぇ〜〜〜↑↑〜ぇ〜〜↑っ
拳一つくらいの至近距離からちょっと悪そうな笑み浮かべてもう一回言え。
本来大好物とかでもなかったはずの場面で柄にもなくテンションを上げてしまったが、書きたいもの書き始めてんなという確信がある。
スライム退治に尺を取らないのもハイテンポで良いが、風船が萎むのとスライムが破裂するのは様子としては逆に思える。思わざるおえなかった、も誤字か。文章にはやや粗が見える。
助けてほしいという言葉をはっきり言わせているのは、何かしら能力的な部分で条件を満たしたように見えるんだよなあ。という推測が的外れで少年側が立場を明確にするためにそう言わせたいだけみたいな癖の類だったらどうしよう。
次回予告とかはどちらかというと苦手なノリなのだが、勢いがあるからまあいいか。
◯3話まで
力の源である悪魔的な存在が少年大好きで、嫉妬を避ける建前を作るために助ける言質を取って対価をもらう。でも対価の持ち合わせがないので勝手に姉を名乗って身内セーフにすると。
ここまでの関係けっこう良いな…。主役二人の距離をつかず離れずの絶妙な距離に保ち続けるための理由付けとしては新鮮味がある。そういうジャンルへの知見が足りていないだけかもしれないが。
既にこの三者に話と物語を盛り上げるポテンシャルを感じるので、企画の注目部分である序盤の加速という点においてかなり綺麗にまとまっている。目玉までが早く、余計な部分は省略し、何がしたいのかはっきり見せている。
ただ読み慣れない引っ掛かりを感じたのは、なかなか危ない少女だ、この子は馬鹿なのか?と、地の文が登場人物の誰にもあたらない心情を見せている事。そういう書き方もあると分かるほどに他所で似た形式を見ているわけでもないので、この謎の誰かを感じるとイメージが揺れる。次回予告のノリと合わせるとそういうメタ的なものの一種な雰囲気もあるが、自分には抵抗がある。
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