1-4 「異世界転生した俺の代わりに魔王軍最強の殺戮機械が現世に送り込まれていたんだが」

https://kakuyomu.jp/works/16818093087615240650


◯タイトル


Web小説サイトに溢れる異世界物語。星の数ほどある今、定形からどうひねって面白くするかのアイデアのが初見のインパクトを左右する。かつてゾンビ映画がやっていたように。

と思っているので、今回の企画で最も待っていたのはこういう変形異世界モノである。とはいえ、入れ替わりで現世に行った存在に対して何かどうこうできるのか?という疑問はある。その疑問をうまくまとめて話が進めば見事、そうなることを期待したい。


◯あらすじ


あぁ、魂だけ行ったやつか。そういえばタイトルも転移じゃなくて転生か。勝手な勘違いで的はずれな疑問持ってたみたいで恥ずかしい。

というより、3話で完結ってことは全部読むことになる。書き始めを広く知るのが企画の目的だったけど、3話以上あることを条件にしてたからそれは全く問題なく満たしてる。自分の考えが雑だっただけだ。

次からはもう少し先まであることを条件にしよう。


◯最序盤


あー、ヤバい。金髪褐色の金ビキニギャルだって言ってんのに最初のセリフを怖い顔のオッサンで想像したせいでしばらくオッサンがチラつきつづけてる。

便利やろ、無双できるで、知らんけど、の五七五でグフッてなっちゃった。

なんでだろう、前回までは読んでて頭に描いてたイメージはアニメ調だったんだけど、今回かんぜんに実写の映像でイメージが続いてる。異世界モノでこうなるの初めてだ。


◯1話


あれ、もしかしてこれ青年の魂の方はもう出てこないやつか。3話で完結だしそれもありえる。

それはさておき、読み物で「ギャル」の属性は強い。お嬢様と並んで説明不要で特有の文化や口調があるから一発でキャラが立つ。今回は短編なこともあって出番終わったかもしれないが、会話がハイスピードになるのもあって読んでいて楽しい。


◯3話まで


身体は無事なんだと思ったがなるほど、エナジードリンクが死因か…

1話の強烈な勢いからどう着地させるのか、と思っていたが雰囲気変わって職員室パートは落ち着いた和やかな空気。真っ当にいい話を経由して綺麗に着地した。青年の魂の方は、まぁ、今どういう気分になっているんだろうとは思うが。

ギャグのように出てきた要素が次の展開にも組み込まれ、うまくまとまっているので不思議な読後の満足感がある。

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