06
「好きだっっ!!」
大きな瞳を目一杯開いて驚くハナちゃんと目が合い、握った拳を開いて小さく膝を丸めた。
つ、つい、反射的に告白してしまった。
なんとなく、ハナちゃんに僕の言葉を盗られると思ってしまった。
そんな偶然、ある筈無いのに。
「ご、ごめんっ、あの、僕、もっとちゃんと言いたかったのに」
「え、え、タロちゃん……?」
「ハナちゃん」
ハナちゃんの柔らかい手をギュッと握ると、ハナちゃんの頬は少しずつ赤く染まっていく。
僕がそんな顔をさせていると思うと、胸の中に何とも言えない気持ちが広がって、つい顔が緩みそうになる。
ダメダメ、気を引き締めて、言うんだ。
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