07
「ハナちゃん、あのね、」
「好きっっ!! 私も、タロちゃんが好きっっ!!」
一瞬時が止まって。
え、ええぇぇっっ!?
えっ、え、え、えぇっ!?
「え、え、あの、ハナちゃん、えっと、」
「私とタロちゃん、同じ気持ちだよっ。大好き、大好きだよ、タロちゃん」
――あぁ。
もう、十分だ。
だって、大好きな人と同じ気持ちだなんて、本当に、地球が終わってしまうくらい、衝撃だ。
「私ね、今日地球が終わるのは、怖がって何もしなかった私に、地球がタロちゃんに告白させる為なんじゃないかって思ってたの」
「ぼ、僕も! 僕も同じ事思ってた!」
「タロちゃんも!?」
「うんっ。僕がうじうじしてたから、それを見兼ねた地球が告白させる為に終わるんじゃないかって……」
「……ふふっ、あははっ、もしかしたら、勇気のない私達の為に、地球が本当にそうしたかもしれないね」
2人でクスクスと笑い合う。
指を絡めて手を繋ぎ、こつんと額をくっつけた。
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