STORY3 中野 侑季

第25話

中野なかの 侑季ゆうき・19歳の1ページ】




「え〜?何のこと〜?あたしはただ、てつやくんと話してただけだよ〜?」



今回は早かったな〜


彼女一筋に見えて、少しモテると分かったらすぐにあたしに寝返るんだもん


ほら、彼女さんも顔真っ赤にしてる



「て、てつやくんがこんなのに引っかかる人だと思わなかった!好きな人が出来たって言うから、諦めるしかないのかなって思ったら……こいつだったなんて!!」



こんなのって、あたしのこと?


ひどい言われようだなぁ


あたしは少〜しだけ、ちょっと多めに彼と話してただけだよ??


勝手に好きになったのはこいつじゃん



「人の彼氏取るとか信じらんない!!」


「あたしは何もしてないよ〜?だから、話してただけって言ってるじゃ〜ん」



バチンっ!!



「っ!」



は?殴った?



「いったぁい!!ちょっと、乙女の顔になんてことするのよ!でもぉ、あんたの彼女、こんな暴力女だったなんて、別れて正解じゃなぁい?」

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