第22話
「起きてた、寝ちゃったのかと思った」
「いや、そうじゃなくて……結婚て、夫婦になるってこと?」
「それ以外に何があるの」
「だって、私たち、付き合ってもいないじゃない……
付き合ってたことはあるけど」
「でも、3年過ごした。僕は待ったよ?君がもしかしたら僕を好きになってくれるんじゃないかって」
「3年っていっても、夜しか過ごしてないじゃない……」
「恋愛感情の分からない君が、一丁前に恋愛を語るの?」
その言葉にムッとする。
感情は分からなくても、恋愛は知識として知っている。
普通、どこかに出かけたりもするんじゃないの?
3年間でそれが一切なかったから、私はこの関係をセフレと割り切っていたのだ。
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