第19話

興味がないのか、毎度のことに慣れているのか、彼は私を後ろから抱きしめ、肩口にうずくまる。



「ねぇ、聞いてるの!?」


「あーはいはい、ちゃんと聞いてます〜」


「もうっ」



そんな態度にムッとしながらも、続きを読む。



彼は、するまでは絶対に帰らないが、かといって行為を急かしたりも絶対にしない。


今みたいに後ろから抱きついてきて、私がなにかし終えるのを待っている。



初めの頃はそれに驚き、なんとなく早めにベッドへ行っていたが、慣れた頃には私は気にせず我が道を突っ切るようになった。



「はぁ〜〜、今回も良かったぁ〜」


「いつもより時間かけたね、そんなに内容濃かったの?」


「もちろんでしょ!だって伏線回収のオンパレードだったもの!この伏線は何巻のこの部分だ!って思い出すのに時間かかっちゃって」


「はは、楽しそうだね」

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