02
元々私と池田くんは、そこまで親しいわけじゃ無かった。
池田くんは誰にでも優しくて、明るくて、気遣いが出来て、いつもクラスの中心に居る人。
しかもサッカー部だから体は引き締まってるし、身長だって高いし、目はぱっちり、鼻筋も通ってるから女の子から評判が良い。
対して私は静かな方が好きだし、目立ちたくない、顔だって可愛くない。
でももう、16歳だし、恋愛とか興味はある。
そんな時、池田くんに告白された。
顔を赤く染めて、真っ直ぐな瞳で気持ちを伝えてくれた池田くん。
何がきっかけで私の何が良かったのか分からない。
でもその熱意に胸がドキドキして、きっと私、池田くんを好きになれるって思った。
休憩時間に今まで話したことの無い男子から、ずっと池田くんは私に片想いをしていたと話され、うんうんと友達も頷いていた。
気づいてなかったのは私だけだったみたい。
その日のうちに連絡先を交換して、早速今日から一緒に帰る約束をした。
お互い部活をしてるから、終わったら校庭に来て欲しいと言って、池田くんは教室を出て行った。
私も荷物を持って、美術室へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます