在来種純粋日本人に生まれてよかった V.1.1

第3話 「信じる」とは

　アメリカの俳優・歌手でもあるディーン・マーチンは、かつてこう言いました。

　「おれはニューヨークが嫌いだ。エレベーターが多すぎる。月へ人間が行くなんて信じられるか。オレは嫌だね。」と。

　　60年前のカリフォルニアというか、アメリカのほとんどの町の家屋は平屋で、町の中心部でも5～10階建てビルがせいぜい。摩天楼が建ち並ぶのはニューヨークぐらいだったのです。　→　ヒッチコックの映画「サイコ」（1960）

（私も高層ビルなんて嫌いです。人間が住む家とは、自分の足（階段）で上り下りできる3・4階が限度だと思います。）

「月へ人間が行くなんて信じられるか。オレは嫌だね。」

これこそが「コギト･エルゴ･スム」。真の自分を自覚できる人間の「信心」というものではないか。

人類の祖先はアダムとイブ、地球は48億年前に誕生した、宇宙の起源は数百億年、等々、偉い科学者たちの話も、私からすれば「講釈師（寄席演芸で軍記物を朗読するもの。明治以後は講談という）見てきたような噓を言い。」「ホンマかいな？」としか聞こえない。

　　結局は「天上天下唯我独尊」、自分で自分を信じるしかない（一番幸せな）のではないか。

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在来種純粋日本人の豊かな文化力

　　在来種純粋日本人（縄文人）とは、単一民族として世界一歴史のある民族（と私は信じている）。だからこそ、どんなことでも楽しくしてしまう文化力がある。ジャパン・アニメの幅と層の厚さ・奥行きとは世界一でしょう。　映像の美しさ（技術力）と、それとピッタリマッチした音楽の素晴らしさ（情操・音階・音感の豊かさ）、そして、内容の奥深さ・豊かさ。

　　「日本や世界での興行収入」なんて、マスコミ系によって数字操作されているに過ぎないし、第一、そんなものはどうでもいいこと。

　　在来種純粋日本人（縄文人）の創り出すアニメには、誰が観ても感動する根源的な魂を震わせるものがある（宮崎駿・新海誠）。つまり、単なる娯楽作品ではなく芸術である、ということこそ肝心なのです。

（興行収入で見れば「アナと・・・」と言うアニメが世界一らしい。しかし、かのアニメとは映像技術や内容的に芸術ではなく娯楽ではないのか、というのが私の観点です。）

　　で、私は同じ在来種純粋日本人の一員であることに誇りを持てる。

　　彼らと仲間であるという意識だけで幸せになれる。中国人や韓国人、欧米人が　　「君の名は。」を観て感動するのとは次元が違う感動・感慨・感興があるのです。

　　「バットマン」、「スーパーマン」「スターウォーズ」なんていう映画は、日本人も中韓人も欧米人も同じレベルで観れる。だから、多くの人が喜び、世界的なヒットとなる。それはそれで良いのです。

　　ただ、そんな作られたものを作られた価値観によって観る文化・習慣とは違い、ジャパン・アニメの場合には、それを作った人たちも私たち観客も、同じ文化的背景を持つ人種・民族という一体感で観るという、ひと味違う次元で鑑賞することができる。そこに、他民族・人種に対する優越感ではなく、映画制作者たちに対する親密感が湧いてくる。

　　韓国脳のように、スターを祭りあげてそれを崇拝するというのではなく、宮崎駿も新海誠も、たくさんの在来種純粋日本人スタッフも仲間である、という親近感・親密感で喜ぶことができる。そうなんだ、と私は信じている。

　　ただ、オレは在来種純粋日本人なんだ、とお経を唱えるように・ご詠歌を詠うように自分の言い聞かせても（自分にとって）説得力が無い。

　　ところが、他の在来種純粋日本人の言行を見聞きしたり、彼らの創作したものを見たり聴いたりすることで自分自身を同じ在来種日本人であると納得するという喜び。

　　NHK素人のど自慢大会、昼のいこいで読み上げられる心温まるリスナーからの手紙、町の公会堂で行われるパフォーマンス・フェスティバル（演芸大会）、そして、在来種純粋日本人が創ったアニメや映画に、オレもまた同じ在来種純粋日本人なんだと、そこに「どっぷりと浸る」ことで、自分の心はすんなりとそこに嵌ることができる。

これが「私の在来種純粋日本人としての信心」というものなのです。

2024年11月16日

V.1.1

平栗雅人