燃えて、萌えたバ先?異世界の食堂をめぐり、恋バトル!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 萌える~?異世界では、こんなカップルがフツー?っていうか、まわりを破壊しないでください!

   (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

     ☆

 異世界のカップルは、強すぎる。

 剣と魔法の世界は、レベチな恋バトルだから。

 酒が入ると少しおしゃべりになってしまう男がいて、今、お付き合いをしている彼女さんと言い争い中。

 「俺の、バ先にさー」

 「手羽先?」

 「ちがうよ。…わざと言っているだろ」

 「うん、ごめん」

 「俺さー」

 「うん」

 「この前から、食堂でアルバイトをはじめただろ?」

 「うん」

 「良い子が、入ってきてさ」

 「…で?そのバイト先、バ先にきたその子が何?」

 「気になる」

 聞けば、異世界食堂で一緒に働いてくれる女の子のことが好きになってきたという。

 「浮気者!」

 ムッときた彼女。

 が、ケンカにはならない。

 「酒を飲んでのことだし、仕方がないか」

 あきれ顔。

 良い彼女さんじゃ、ないか。

 最近彼が気になっているというその子は、料理上手な子だとか。

 彼だけでなく、食堂に働きにきている他の男たちにも夜食をふるまってくれるという。

 「いや~。あの子は、強いよ」

 「ふうん」

 「毎晩、客が帰った後で、その子の作ってくれる夜食を食べるとさ」

 「食べると何?」

 「店中に、悲鳴が上がる」

 「ふうん…。じゃあ、私がその子に魔法力を送って、もっと強くしてあげる」

 食堂の悲鳴は、さらに激しくなってきた。

 「きた!」

 「きた!」

 「燃える!」

 「俺は、萌えている~!」

 おっと。

 食堂は閉店。


   (この話の意味)

 はじめ、男の話を聞いてムッときた彼女。

 「ちょっと、何?浮気をしていますって、私に告白しているわけ?…頭にきた!」

 そこで彼女は、彼の浮気相手の子と大ケンカを…。したわけではない。

 「ケンカはせず、むしろ、その浮気相手にパワーを送ってあげる」

 その異世界的お仕置き方法で、彼の浮気相手である女の子はパワーアップ!

 食堂の男たちは、言っていたはずだ。

 「燃える!」

 増幅された火炎の爆発魔法力を持ったその子の手料理で、男たちは黒こげになったんだな。

 皆、病院いき。

 失敗、失敗。

 結果、その異世界食堂で働く人が足りなくなってしまったんだからね。

 これじゃ、閉店だ。

 あ、こう言っていた人がいたね。

 「俺は、萌えている~!」

 それ、異世界のオタクですよ。

 エモいなあ。

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