始まり
第3話
「可愛いね、俺と遊ぼっ」
やっぱり、ナンパをされた。
通らなければ良かったかな。
私は走った。
ドスッ
不意に誰かとぶつかってしまった。
「ぁっすみません」
謝ってまた走り出そうとすると
「ッ!!」
腕を掴まれてしまった。
「...俺にぶつかっといて、謝るだけかよ」
どうやら私のぶつかった人は気に食わなかったらしい。
怒りのオーラを感じる。
「本当にすみませんっ」
慌てて謝ったが、腕は掴まれたまま。
「...」
男が私の顔を覗いてきた。
そして、目が合った。
「ッ!」
切れ長の目。
綺麗な鼻筋。
そして、目下にある二つの小さなほくろ。
190近くありそうな身長。
モデルみたいな人。
「若、遅れてすみません」
横から知らない男性が走りながら向かってきた。
若?
「あぁ」
そう言って私の腕を離し、2人はどこかへと向かって行った。
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