第2話
②
ヨッシーがデートの日はすぐわかる。
お店に来た時からハイテンションで、『聞いて聞いて!』の、幸せモード全開。
見ているこっちまで、顔がほころんでしまうよ。
「うふふ。ヨッシー、この後デートだ~?」
「あ、わかるー?わかっちゃう~?」
本当に幸せそうなヨッシーを見て、
素直に自分を出せるヨッシーを見て
(…いいな…)
と、羨ましく思う。
私は、あんなふうに出せない。
嬉しくても、つらくても。
誰にも言えずに、一人で抱え込んでしまうんだ、いつだって・・・
「でさ、でさ~、なぁ、マイ~・・・」
商品を補充してる私の後ろをついてまわってまで、ヨッシーは彼女の話をしてる。
この後のデートが、嬉しくてしかたないんだよね。
「ふふふっ・・・なぁに~?」
「今日はさ~、彼女の友達と俺の友達で、飲み会すんだよ~」
「へ~、楽しそうだね。」
「あっ!マイも来る?いい奴いるし、紹介したい!」
「飲み会ダメだよ。私、未成年」
「あっ、そうだった…。
忘れるわ〜、お前、違和感ねぇし。」
またそういうこと言う~。
「違和感あるの!5才も違うんだよ?」
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