第39話

「俺のだろっっ!!ずっと、俺だけのモンなんだよっっ!!」







「・・・ごめん、ユウジ、もう・・・」







私がそこまで言うと、







「ふざけんなっっっ!!」







ユウジの平手が飛んできた。







痛くて、怖くて、あきらめそうになったけど・・・







でも、どうしても別れたい!!







私の意志は固かった。







「・・・お願い、ユウジ、別れて・・・」







そう言ってる私を無視して、ユウジが覆い被さってくる。







「ちょっ・・・、ユウジっっ・・・!」







「俺だけのアカリでいろよ?な?」







(そうすれば、これ以上はしない)


ユウジの目がそう言っていた。







それでもっ・・・!!


しゅんくんの顔が頭に浮かびながら、私は首をブンブン横に振った。







私を押さえるユウジの力が強くなる。







「どこにも行かせないよ?ずっと俺だけのアカリでいるんだよっっ!!」







「・・・やだっ・・・!!やめて、ユウジっっ・・・!!」







逃げようと、もがけばもがくほど、ユウジの力が強くなった。







「・・・誰にも渡さない・・・。アカリは俺の・・・俺だけのものなんだ・・・っ」







何かに取り憑かれたように、ユウジは全然力を緩めない。







「他の男んトコなんか、行かせないよ。一生、俺だけのアカリでいるんだよっ!」







「やめてっ!こんなの、やだっ・・・」







泣きながら抵抗してるのに・・・

こんな、嫌がってるのに・・・







力ずくでユウジは私の服をはがしていく。







もがいても、泣き叫んでも・・・ユウジの力にはかなわなかった。







狭いアパートの中で、腕や脚をぶつけながら、必死に拒否してみたけど。







夢中で私を押さえ付けてるユウジには、私の苦しみなんて届かない。







愛のない、こんな繋ぎ止め方・・・犯罪と同じだ。








出したいだけ出して、我に返ったユウジは。







目の前のボロボロな私を見て、みるみる青ざめていった・・・







「あ、かり・・・ごめん、俺・・・」

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