第31話

それなのに、しゅんくんは・・・







「なぁ、アカリ。俺、2番手でいいから。」







「え・・・?」







「アカリには、ちゃんと彼氏いるんだからさ。幸せでいてくれたら、それでいいけど。でも、もし・・・彼氏じゃ無理な時があったら・・・俺が守ってあげるよ。」







「そんな・・・2番手なんて・・・」







「いいよ。アカリに彼氏いるの、最初からわかってたんだから・・・それでも好きになっちゃったんだから、仕方ない。」







「・・・」







「スノボ誘ったの、俺なんだよ?ユミちゃんに頼んだんだ。

彼氏いるから、って断られてたんだけど、いろんな話してるうちに、

『いい人なのわかったから、アカリ連れて行く』って言ってくれて・・・」







(それでか・・・ユミが急にまたスノボ行こうなんて・・・)







「・・・ユミ、そんな事なにも・・・」







「ユミちゃんと俺がこんな話してるのわかったら、アカリはきっと行かないから・・・って」







「何でそんな・・・」







「彼氏、ユミちゃんが紹介したんだって?アカリ苦しめちゃってるの、自分のせいだ、って責任感じてたよ」







(責任なんて・・・そんな事ないのに)







ユミに、

『同じクラスのユウジだよ』って紹介されたのは事実だけど、ユミは本当にそれだけ。


知り合ってすぐの告白に、軽い気持ちでOKしちゃったのは私。


苦しさを感じながらも、ズルズル付き合ってるのも私・・・

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