自由と罪悪感

第17話

ユミとしゅんくんは、頻繁に連絡を取り合っているようで。







ユミは。







「うん、大丈夫。また電話するね」







なんて、サービスエリアに寄るたびに、電話をかけていたし。







結局、高速を下りてすぐのコンビニで、しゅんくんと待ち合わせをしていて。







そのまま、二台連なって、私とユミが泊まるホテルへ。







ホテルの駐車場に、しゅんくんの車をとめ、3人でユミの車に乗り込んで、さっそく運転練習を始める。






『自分で運転しなきゃ覚えないから』ってしゅんくんは。






ユミに道を教えながら、ずっと1人で運転させて。







「私、東京からずっと運転してきたんだよ!?もう疲れた~」って言うユミに、







「これから1人で来るんだろ?東京から彼氏のとこまで。場合によっては、そのまま帰ることだってあるんだぞ?」






って、練習をやめさせない。







ユミもため息をつきながら、






「はあぁ~、もうっ!わかってるっ!!」って、怒りながら、最後まで頑張ってた。






運転って人柄が出るって聞いたことがあるけど。







本当かも知れない。







たぶん、ユミの運転は荒くて。







急発進と急ブレーキを繰り返す。






そんなユミに、







「だから~っ!そんな急ブレーキ踏むから滑るんだろ!?さっきも言ったじゃん!」







しゅんくんは注意する。







ユミもイライラして







「はぁっ!?踏んでないよっ!あ~もう、ごちゃごちゃうるさいっ!」







言い返す。







なんか・・・ユミとしゅんくんって似てるよね。







言いたいこと言い合って、じゃれ合って・・・微笑ましいくらい。







午後になって、ホテルに戻った私とユミに。







しゅんくんは、


「俺、これから夜勤。」って、言って、








「明日、スノボ行くんでしょ?俺も行くからー」って、手を振って帰って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る