第5話

飛行機でも新幹線でも、会いに行けるけど。






便の悪い公共モノより。






車なら、会いたくなったらすぐ行けるでしょ?って、ユミは教習所へ通いだして。






親におねだりして、小さな車を買ってもらって。







「アカリ、練習つきあってくれない?」って、







高速に乗って、ゲレンデまで来たんだ。







まぁ、ゲレンデはついでなんだけど。







とにかく、4月から1人でも通えるように、高速道路と雪道に慣れておきたいって頑張ってるユミ。







「つき合わせてごめんね」ってユミは、申し訳なさそうに言うけど。






「ぜんぜん!何度でもつきあうよ」って、私は本気でそう思ってる。







大好きなユミのためだから。







大好きなユミと彼氏のことを、応援してあげたいから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る