第3話

汗びっしょりになって走ったけど、預かり時間を10分オーバー。





ミーの教室をのぞくと、





「ままー!」





って、ミーが駆け寄ってきた。






もう、残ってる園児はミーだけだ・・・。






「ごめんね、遅くなって。」






ミーに謝ってから、






「すみませんでした」






先生にも謝って、保育園を出た。






「ううん、大丈夫ですよ。」


先生は嫌な顔一つせず、笑顔で見送ってくれたけど・・・。






さっきまで・・・先生と二人でお絵かきをしながら私を待ってたミーの姿を思い出して悲しくなった。






私・・・何やってるんだろう・・・


もっと、時間を気にしてなきゃいけなかったのに。


こんなんじゃ、母親失格だ・・・

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