第32話
「拓、だぁい好き。」
気は強いくせに、少し甘い、美咲の声。
抱きしめた時の肌の匂いも、つないだ手の柔らかさも・・・
・・・美咲・・・
お前の全部が、俺に染みついていて離れないよ・・・
どうかしてしまいそうだ・・・
・・・美咲・・・
お前じゃないなら俺は・・・
もう誰も愛せないから・・・
離れていても、ずっと続いていけると信じてたのに・・・
俺と美咲なら、と・・・
あれだけ強い気持ちがあったなら・・・
・・・だけど・・・
許せなかった。
想いが強い分、どうしても許せなかったんだ。
・・・他の腕で眠った美咲を・・・
俺じゃない手に触られた体を・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます