新生活の中で
第12話
新しい生活がスタートして。
楽しいはずの一人暮らし。
憧れの、自由な都会暮らし。
それが・・・こんな事になるとは思ってなかった。
・・・美咲・・・
お前はどうしてる?
俺と300キロも離れた場所で、それでも一人暮らしは楽しいか?
・・・寂しくは、ならないのか?
俺は・・・大学進学を後悔するくらい、そうとう凹んでるよ・・・。
地元に残ればよかったな。
あ、それでも無理だ・・・。
地元にはもう、美咲だっていない・・・
どうして同じ方向に進学しなかったんだろう。
ちくしょう!
わかってたら、俺はこんな所になんか・・・っっ!!
大学生活が苦痛で仕方なかった。
学校へ行っても、新しい友達ができても・・・
毎日、美咲がいない。
パンチもキックも飛んでこない。
あのカワイイ頬に触れられない・・・
(・・・はぁぁぁ・・・。会いてぇ・・・)
毎日毎日そればかり考えてた。
これから四年も続くこの状態に、今からこんなでどうすんだよ・・・?
そう思っても、情けない事に・・・
会いたさに耐えきれなくなって、俺はわずか一週間で美咲の所へ会いに行ってしまった。
きっと美咲は・・・
「バカじゃない!?毎週来てたら、お金続かないじゃん!」
そう言うだろう。
それとも言葉より先に、パンチがくるか、キックか?
・・・それでも・・・どうしても、美咲に会いたい・・・
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