どっちが好きなの?

ユラが俺を部屋から連れ出してくれたおかげでモルフィからの受け身を回避できた。

俺はユラに誘われて、宿の外でジュースを飲んでいた。

正直寝る前だって言うのに疲れた・・・。


「ユラ、なんというか、ちょっと助かったかも・・・」


「ふん!別に、助けたくて助けたんじゃないわよ!ただ・・・」


「ただ?」


ユラが顔を赤くしていた。


「モル姉にライアを取られちゃうかもしれないって思うと、つい身体が動いちゃって・・・」


え?

まさか、まだこの前の事を・・・


「ねえライア、この際だから聞くけど?」


ユラが今度は真剣な眼をして俺に質問して来た。


「どっちが好きなの?」


「え?」


「私もモル姉・・・どっちが好きなの?」


「えええ!?」


い、いきなりそれかよ!?


そ、そんなの選べるわけ・・・


いや、でも・・・


「ごめん、今は度ttが好きとかは言えない・・・俺達小さい頃から一緒だろ・・・だから、俺みんな家族同然だと思っていた・・・。」


「え?」


「でも、前、お前が俺を好きって言ってくれたのはちょっと嬉しい気がした。でも、今の俺のユラに対する"好き"とユラが俺に対する"好き"は多分違う意味だと思う。だから今は同じ気持ちで"好き"とは言えない・・・。」


「ライア・・・」


すまないユラ。

穏便に済ませるにはこれしかないと思った。

でも、俺のユラに対する"好き"の意味はそのままだ。

今は俺はをそういう意味で好きとは言えない。


「そう・・・」


納得・・・してくれたのか?

それなら・・・。


「私はあきらめないから!」


「え?」


「あなたがどんな気持ちだろうと、絶対同じ"好き"の気持ちにして見せる!」


また真剣な顔をしてユラは俺にそう宣言した。

俺、本当にユラに好かれてるんだなって改めて思ったよ。

でも、今は恋人とかそういう関係はまだ早い気がする。

俺は俺で今は色々やらなきゃいけない事はたくさんあるから。

なんせ俺は眠れる女神このパーティーのリーダーだから。

みんなを守る義務がある。


「改めて、ありがとなユラ!俺をパーティーに誘ってくれて!」


「え?」


「俺はリーダーとして頑張るから、ユラも俺を頼ってくれるか?」


「そんなの当たり前じゃん!同じパーティーの仲間なんだから!」


何だかんだ言ってもユラは俺を信頼して流れている。

これがってやつなのかな?

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