モルフィに寝取られそうになった。
ようやくあの罠だらけの洞窟を抜けて
早速
だが、どういう訳なのか受付嬢の様子がおかしかった。
仕事は無事に達成できたというのに、浮かない様子を見せていた。
「この
「え?」
受付嬢が何を言っているのかよくわかんなかった。
まるでとうに忘れていたかのような言い方であった為、俺は不信感を抱きつつ受付嬢に聞いてみた。
聞くところによると、今回俺達が受けたこの
そして依頼主も分からないまま長い間放置されていて既に忘れ去られていたとか・・・。
おいおいどういうことだよ・・・。
なんか怖い話になって来たような・・・。
「依頼主も不明って・・・」
俺は不気味に思ったが、受けた上に達成したからには報酬を払うと結局俺達は報酬を受け取った。
そしてお宝であるペンデュラムは依頼主が不明な為、俺らで預かる形で受け取る事にした。
***
その夜、俺はペンデュラムの事が気になって眠ることが出来なかった。
ベッドの上で寝そべり、俺は片手にそのペンデュラムも持ってまじまじと見つめていた。
不気味な
それに魅了されたのかついまじまじと見てしまっていた。
「ライア…」
「ん?」
声のした方を振り向くと、モルフィがいた。
「も、モルフィ!なんだその格好は!?」
しかもなんでか知らないがモルフィが透け透けのネグリジェを着ていて、色っぽく俺に迫ってきていた。
これは一体何なんだよ!?
しかもしかも、モルフィ何か香水かけてやがるし!
ちくしょう!
めっちゃ良い匂いしてんじゃねーかよ!!
「ライア、私は・・・君が好きだ!」
「え!?」
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?
モルフィが
落ち着け俺!
これ、二回目じゃね!?
前はユラにも告白されたし!
って言ってる傍からモルフィが俺にまたがるように乗っかって来た!!
「ライア・・・私は今まで君の事を弟のように思っていたが・・・それと同時に、君に恋をしていたんだ!ライア、君ももう子供じゃないから、私の愛を受け取ってくれないか!?」
「ま、待て待て待てモルフィ!俺だってモルフィの事は姉同然に思っていた!いや、今も思ってる!だから・・・」
何かすげえ事になって来てやがるぞ!!
これ俺危ないんじゃねえ?
"好き"っていうのは正直うれしくもあるが・・・
でも・・・
「モル姉ええええええ!!ライアになんてことしてんのよ!」
「ゆ、ユラ・・・」
「ライア!行きましょう!」
「お、おいユラ・・・」
突然ユラが乱入して来た事でなんとかこの危機を打破する事が出来たが、ちょっと惜しい気もした・・・。
「ライア・・・」
そんなモルフィも惜しい気持ちになったのもまた別の話・・・。
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